いい大人が若者言葉を使わない理由

 実は、私の専門(というほど優れた研究をしているわけではないが)は、国語学・日本語学なので、こういう記事については、積極的にコメントをつけたくなります。


30歳代は若者語の使用に批判的?…山口大学生が実態調査
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07012903.htm

 アンケートをとる、というのは、簡単なようで、結構、難しい。全国くまなく、千人以上にアンケートをとったのは、素晴らしい。出てきたアンケートの結果も非常に興味深い。

 ただし、結果の解釈の面については、私と違うなぁ。自分は三十代なので、二十代の時との違いが一番よくわかる。

 要するに「会話の質」の問題なんだよね。まず、日常の大部分を過ごす職場の中では、これらの俗語を使用する機会は、ほとんどありません。仕事が上手くいっていないときに、近い世代か部下に対して「やばい」と形容するくらい。

 職場外でも同様。若い頃みたいに、流行りの芸能人の話とか、憧れの異性の話とか、そういうキャピキャピした話題は、しなくなってくる。代わりに、職場の話とか、子供の話とか、人間ドッグの話とか、生活に密着した話題が多くなってくる。良くも悪くも会話が落ち着いてくるんだよね。そういう会話で、若者言葉なんか使うと、かえって不自然です。

 もう一つ。調査中の若者言葉は、現在の十〜二十代で流行っている言葉を中心に採取されています(一部、三十代の人が若者だった頃から続いている言葉もありますが)。現在の若者言葉が、十〜二十代の人に使用が集中して、そこから遠ざかるにつれ、使用頻度が落ちるのは当然過ぎると思うのですが。

 若者言葉を上の年代の人が使わないのは、批判の意図があるわけではありません。自分が使わない結果として、現在の若者言葉を批判する、ということはあるでしょうが、まず批判の意図が先だって若者言葉を使わない、という解釈は、話が逆だと思います。

◇      ◇      ◇      ◇


 ちなみにですね、私の文章で、常体(である調)と敬体(ですます調)が混ざっているのは、わざとです。ていうか、その時その時の興に任せて書いた文を、推敲時に改めることはしないので、このようになっています。「文章の書き方」のような、お手本や規範へのアンチ心があるのです。

2007年01月30日(火) | 07:25:16 | 日本語・言葉

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Author:あいふる
30代、男、一応社会人

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