都知事選は郵政選挙に似ている

 浅野氏を本格的に語る前に、まず石原氏を。


【動画】29日の石原氏  石原さん!頑張って!
 7時過ぎ、選挙カーの上に登った石原氏は、「多摩にITの街を作ります。日本のシリコンバレーがここ、八王子を含めた多摩地域なのです」と力強く訴えた。途中、「石原さん頑張って〜!」などと声援や拍手が何度も送られた。

 演説後、石原氏が歩道で市民と握手を交わすときは、まるで芸能人が現れたような大騒ぎ。石原氏も、かなりご機嫌な様子で声援に応じていた。

 私が石原氏の演説を聴いたのは22日の立川であったが、告示当日でさえあの盛り上がりよう、優勢が伝えられた29日ならば上の記事のような風になっていても全然不思議ではない。状況が郵政選挙と同じになりつつある。当時の小泉首相ほどではないにせよ、神がかった何かが石原氏に憑いているとしか思えない。今回は200万票台で終わるかもしれないが、300万票取った前回よりも、はるかに石原支持層の間で、石原人気が盛り上がっている(もっとも浅野陣営がイマイチなので、選挙戦全体としての盛り上がりはイマイチだが)。

 郵政選挙に似ている点を列挙する。

 一点目。小泉にしろ石原にしろ、彼らの選挙は、逆風・孤独から立ち上がったこと。小泉首相は、否決前、自民党の参議院達にさんざんやられていた。郵政への国民の関心も必ずしも高いものでもなく…となると、小泉は四面楚歌であった。一方、石原も同様に、都政私物化問題で相当追いつめられていた。

 二点目。小泉も石原も、バッシングの割に、有権者からの評価は悪くなかったこと。郵政民営化はどの世論調査でも賛成多数であった。石原の場合も、都政私物化自体は誰も評価しないものの、政治手腕では都民の7割が評価している。だから、彼らに対し批判する余地は多々あるにせよ、単なるバッシングだけでは、有権者は様子見に走るだけで、アンチにすることはできない。

 三点目。小泉にしろ石原にしろ、やりたいことが明確で(郵政民営化orオリンピック)、内容がトンデモない割には、彼らの実行力を見ると、それもあながち嘘とはいえないものがあること。オリンピック自体は重要な論点ではないが、前向きな政策を出そうという意志は伝わってくる。そういえば、石原には治安対策もあった。これはトンデモなくない。

 四点目。二大政党の片翼なる民主党の存在感が薄いこと。民主党は、独自の提案を準備せずに、単純に与党・現職の失点のみで勝とうとしているため(郵政選挙時は自民分裂の漁夫の利で、都知事選の浅野も反現職のみで)、有権者の琴線になかなか響かない。結果、小泉or石原の存在感に負けてしまう。

 五点目。世論調査で小泉や石原の優勢が伝えらて、小泉・石原陣営が盛り上がる一方、民主・浅野陣営は右往左往する、というパターン。浅野の右往左往とは、例えば、オリンピック慎重から反対に転換してみたり、最初は無党派とか言いながら、情勢が悪いと民主/社民と組んでみたり…など。



 もし、これで石原が圧勝してしまうと、郵政選挙そのままになってしまい、民主党は去年の大敗北から何も学ばなかったのか…ということになる。まあ、浅野候補と民主が組むことになって、多少は票数が増えるだろうか。


 結局は、だ。何故、小泉と石原が強いのか、というと、自分なりの政策を、カリスマ性で有権者に語りかけているからだ(政策そのものが後ろ向きになってしまった年金選挙は別だが)。

 しかも、逆境から這い上がってきたという点に心揺さぶられるものがあるんだよね。小泉首相は必死で「民間人が郵便局の仕事をやっちゃいけないのか?」といっていたし、石原候補も「最後の御奉公をさせて下さい」と懇願している。「反省してよね石原さん、だけどやっぱり石原さん」というフレーズは、誰が考えたんだかしらんが、全くよくできている。愚民思想・選民思想のある人達は、「こんなのにひっかかる有権者は馬鹿だ、民度が低い」とでも言いたげだが、選挙で有権者の心も掴めぬ輩が、一体どうやって政治で有権者の心を掴むのだろうか。


 とにかく、こういうカリスマで生きている人間に対し、反与党・反現職のみで勝とうとしても、なかなか勝てるものではない、と再認識してしまった選挙である。


◆       ◆       ◆


 都知事選とは全然関係無いけど、たまたま買ってきたキャベツをサラダにしたら、甘くて美味しいですね。春キャベツともなんとも書いていない、1/4玉50円くらいのやつなんだけど。

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2007年03月31日(土) | 22:39:02 | トラックバック(0) | 未分類

都知事選 浅野陣営政党共闘へ戦略転換迫らる

 本blogは、事実上の都知事選専用サイトと化しつつあります。やっぱり、選挙の情勢分析は面白いですからね。割り切って、投票日までは、都知事選ネタに絞ってしまおうと思っています。

 ただ、残念なことに、現時点で石原都知事の勝利はほぼ確定してしまったので、選挙戦が盛り下がっているような感じがします。10pt差のまま4月に突入するならば、石原・浅野両陣営の争いは相当面白かったんでしょうけど、今はほとんど消化戦状態、興味は「石原がどのくらい勝つのか」のみ。
  石原圧勝 2倍   石原勝利 3倍   石原辛勝 15倍
  石原惜敗 100倍  石原敗北 1200倍  石原惨敗 45000倍
昨日、述べたように、石原側に何らかのアクシデントがあれば、石原惜敗まではあり得る話ですが、そうでなければ、石原勝利か石原圧勝に終わるでしょう。

 さすがの民主党や浅野陣営も、こんな空気を察してか、戦略の転換を余儀なくされているようです。


菅氏「私も前面に」に浅野氏「困る」…都知事選
 前宮城県知事・浅野史郎氏(59)の応援に28日、民主党・菅直人代表代行(60)が駆け付けたが、浅野氏と合流せずニアミスした。浅野氏はこの日、立川や八王子など多摩地区で演説。菅氏も浅野氏と別行動で同地区を回っており、2人は2時間違いでJR国立駅に立った。午後4時半、「浅野さんが埋没しているという声もある。私も前面に立って支援したい」と危機感を募らせた菅氏に対し、浅野氏は午後6時半に「私の選挙。(菅氏に)前に出られると困る」。2人は言動ともにすれ違っていた。

浅野氏、民主と連携強化へ=黒川氏は独自の防災対策提案−都知事選
 一方、浅野氏は「応援をしてもらってるお返しをする」として、都議候補を応援する形で菅直人代表代行ら同党幹部と一緒に街頭演説に臨む方針を表明。

浅野氏「宮城流」通ぜず、政党色前面に
 浅野史郎氏(59)が29日、政党色を出さない「勝手連選術」から一転、民主党などと一緒に選挙を戦う方針に転換することを明らかにした。「選挙の主導権は候補者にある」として政党を表に出さない選挙にこだわってきたが、記者団に「今日30日に告示される都議補選で解禁する。応援のお返しをしたい。同じ場所で同一行動をしたい」と語り、これまで否定してきた菅直人代表代行(60)らと一緒の街頭演説を、解禁する考えを明言した。

浅野氏、戦術転換 民主・菅氏らと共闘決めた…都知事選
 浅野氏は街頭演説など選挙活動を単独で行っており、民主党議員らは表だって支援することはなかった。この日、日本記者クラブで会見した同氏は「今まで民主党には我慢に我慢をしてもらったので」と説明。「30日をけじめに、とあらかじめ決めていた」と想定内であることを強調した。
 しかし「石原氏がリード」との世論調査結果が発表され関係者の間では「(苦戦が伝えられる浅野氏の)苦肉の策では」との推測も出ている。

都知事選:一転して与野党対決の様相 支援政党と協力
 これまで民主党は後方支援に徹してきたが、浅野陣営は大票田での実施が多い都議補選を前に、民主、社民両党に連携強化を要請した。民主都連幹部は「有権者1000万人の東京と200万人の宮城では、規模が違いすぎると気づいたのでは」と推測する。

 一方、石原氏を支援する自民党は知事選序盤から、街頭演説に所属国会議員や都議らが顔を出した。今夏参院選で改選を迎える保坂三蔵都連会長代行は石原氏の演説の「露払い」役を務める。

28日の「すれ違い」から、29日の共闘発表まで、わづか一日しかありません。調整は29日に行われたとしか思えず、「30日をけじめに、とあらかじめ決めていた」とする言い分は、説得力を欠きます。浅野氏は「違う」というだろうけど、「(苦戦が伝えられる浅野氏の)苦肉の策では」と、関係者に限らず、皆が思うことでしょう。

 それにしても、「私の選挙。(菅氏に)前に出られると困る」という言葉から、浅野氏の危機感の薄さを感じ取らないわけにはいきません。でも、さすがに菅氏はヤバいと思ったから、「浅野さんが埋没しているという声もある。私も前面に立って支援したい」とやったんだと思う。

 そりゃそうだ。いくら「勝手連的な支援」とはいえ、民主党が(末端の意見を抑えて)公式に持ち上げている人なんだから、あまりみっともない負け方をされては、菅氏の責任問題になるし、参議院選挙にも響く。せめて200万票程度は欲しいところ。

 上のようなニアミスが報じられて、民主党サイドは危機感を募らせ、大急ぎで浅野氏にアポをとり説得した、というのが真相だと、私は思っています。

 逆に石原陣営のほうは、自民でもあり息子もである伸晃氏を仲介にして、これまでも自民とそこそこの連携はとっていました。石原優勢が明らかになってきた今、このことが更に良いほうに働くと見ます。自民側は、勝ち馬に乗れるとあらば、石原が推薦を断ったことなど、喜んで忘れてくれることでしょう。

 このように、今の石原と自民はWin-Winの関係です。一方で、浅野は、民主との関係を、これまでゼロサムとしか捉えていなかった。浅野・民主は、石原・自民のように、Win-Winの関係に持っていけるでしょうか。

◆       ◆       ◆


 ただ、都知事選の結果が、参議院選挙にまで直接響いてくるとは、私は思いません。都知事選と国政選挙の間には数ヶ月ものブランクがあるから、党さえしっかりしていれば、「これはこれ、それはそれ」と有権者は考えようとすると思います。

 ただ、どう考えても、統一地方選最大イベントなる都知事選に無惨なる敗北をすれば、民主党内がグダグダになるのは必至。都議レベルでは石原を支持していたのを、無理矢理、浅野を担ぎ出して、それでみっともない負け方をされたら、国政選挙なんて手伝う気なくなっても当然。

 まあ都議への影響は東京選挙区限定ですけど、責任問題やら何やらで、党内のグダグダが長期間報じられれば、全国レベルで有権者が民主党に嫌気が差すと思います。いくら「これはこれ、それはそれ」と考えようとしても、党にガタがきている状態では、支持も出来んでしょう。

 ま、だから、せめて浅野氏には、まともな負け方をして欲しいんだけれど、ここで根本的な疑問があります。

 「どうして浅野氏は、東京の無党派層にウケが悪いのか」

 これは今後、本選挙で浅野陣営を立て直すためにも、以降の選挙で政党が無党派層を獲得するためにも、是非とも答えられねばならぬ疑問です。

 これについては、いくつかの答え方があると思います。明日以降、考察しましょう。


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2007年03月30日(金) | 22:00:22 | トラックバック(0) | 未分類

都知事選・石原慎太郎候補が自爆した場合

 一昨日載せた「都知事選シミュレーション」の改訂版・表6、あれは、「以後、浅野氏にとりて有利なる材料無き場合、堅固なる政党支持層を浅野に動かすは不可能なり。石原や泡沫から無党派層を寝返らすること無くば、浅野勝利おぼつかなし」ということを示す表でした。

 しかし、浅野氏が勝利に持ち込めるパターンもあります。それは石原が、チョンボをした場合。一旦固まった石原票が再び浮動票となるため、浅野勝利のチャンスが再び到来するわけです。

 【表7】都知事選シミュレーション・石原の壮絶なるスーパー大自爆編

 昨日の表2においては、自民支持層は、石原:浅野=82:14となっていましたが、自爆後の表7では石原:浅野=70:20としています。浮動票となった12のうち、浅野が6を吸収したとした計算です。

 表2自爆前
  石原:浅野=82%:14%=1131813:193236⇒差は938577
 表7自爆後
  石原:浅野=70%:20%= 966182:276052⇒差は690130

 自爆前には、自民支持層で938577あった差が、自爆後には690130になる。自民支持層が10%程度動くだけで、差が25万程度も縮まってしまうのです。

 民主支持層についても、3割を固めていた石原が2割になり、浅野が6割強から7割になるだけで、浅野29万のリードが45万に、16万広がります。

 公明支持層についても、7割強を固めていた石原が6割になり、浅野が16から25になるだけで、32万の差が20万となり、12万縮まります。

 以上、主要3党の合計では、25万+16万+12万=53万も、差が縮まってしまうことになります。

 政党支持層でさえ寝返りが起こる状態ならば、無党派層はもっと激しく寝返りが起こることでしょう。表3では無党派層は48:32となっていますが、表7うち16が寝返って、32:48と数字がひっくり返ったケースを想定。表3の無党派層は石原の34万リードが、表7では浅野の34万リード。差分は68万。

 政党支持層53万+無党派層68万=121万。

 これは、表3では119万あった差を完全に解消し、更に2万、お釣がくる、という数字。実際に浅野有利となれば、泡沫への捨て票が、浅野に来る可能性もありますから、更に浅野有利になります。

 票が1〜2割動いただけで、こうなってしまうわけで、これが「選挙は水物」といわれる所以です。愛知県知事選が、意外な接戦になったのも、この辺りの算数に秘密があります。

 しかし、「票が1〜2割動けば…」ということを、簡単に考えてはなりません。こういうことを過剰にいう人は、「A支持からB支持に動く」ということばかりを考えていて、「B支持からA支持に動く」という逆のケースを忘れているか、或は考えないようにしているのですね。

 二大候補A、Bから一人を選ぶ選挙において、現在、Aはa票、Bはb票で、Aが優勢だとします(a>b)。ある一定期間中に寝返りを起こす確率Pは、どの有権者に関しても一定とします。

 AからBへ寝返る票は、aP票、Aのまま残る人は、a(1-P)票
 BからAへ寝返る票は、bP票、Bのまま残る人は、b(1-P)票

 一定期間後、
  Aには、a(1-P)+bP票 すなわち、a−(a−b)P 票
  Bには、aP+b(1-P)票 すなわち、b+(a−b)P 票
になっていることでしょう。

 BがAに追いつくには、Pがいくつでなければならないでしょうか?
  a−(a−b)P=b+(a−b)P
  −2(a−b)P=b−a
  P=1/2

 二人に一人の割合で寝返る、という、相当移り気な国民性を仮定しなければ、BがAに追いつくことはできません。これは、a、bの値に関わらず、です。票差が10万だろうが100億だろうが、二人に一人の割合で寝返りが必要です。

 しかし実際には、堅固な政党支持票があるので、二人に一人の割合で寝返るなんてことは、絶対ありっこない。固まってしまった層の寝返りを期待しても、せいぜい、票差を多少縮めるくらいで、相手陣営に追いつこうなんてことは、難しいのです。

 自民支持層も民主支持層も公明支持層も無党派層も、全てを含めて、票を1割動かそうとしたら、それは何らかの「力」に頼らざるを得ません。「風」といってもよい。「浅野が、自らに票を引き付ける風」、あるいは「石原が、自らから票を引き離す風」。

 ハッキリいって、前者はもう無理です。浅野氏の魅力が伝わってこないし、反石原では限りがある。しかし後者なら、石原氏の自爆によって可能です。「選挙期間中に救急車で運ばれ、石原氏の高齡に有権者が不安を抱いた」とか、「石原氏が、有権者の神経を剣山で逆撫でするような大暴言をはいた」とか。そうすれば、表7のようなことは有り得るでしょう。しかし前者はともかく、後者は、佐々氏が監視の目を光らせているのですから、期待薄です。




 実は自分でも一昨日の表3〜5は信じられないでいます。石原勝利は確定だとしても、もう少し接戦ではないかと。あれでも、最も重要な無党派獲得戦にて、浅野氏のほうに甘くつけているのです。しかし、報道機関の調査では、私の計算(石原41、浅野24)よりも厳しい値が出ているみたいです。

慎太郎、圧勝ムード…浅野氏、民主支持層からも距離
>夕刊フジとインターネット調査のiMiネットは共同で、都内の有権者を対象に2度目の世論調査を行った。(中略)「都知事選で誰を支持するか」との質問では、石原氏が26.3%でトップ。これに浅野氏が18%と続いた。「決めていない」と回答した人は43.1%いた。

>一方、別の報道機関が行った世論調査について今週初め、「石原氏49%、浅野氏25%」というダブルスコア差という情報が流れ、各陣営に緊張感が走った。「石原氏43%、浅野氏24%」という情報もある。
都知事選 浅野氏予想以上の大苦戦
 都知事選の告示から1週間、「浅野史郎」の人気が伸び悩んでいる。各種メディアの情勢調査を見ると、「石原」優勢は相変わらず。むしろ、「浅野」がポイントを下げ、今や20ポイント強のダブルスコア近くの差が開いている。賞味期限切れの石原都政をあと4年間も続けさせないためにも浅野陣営はウカウカしていられない。

 夕刊フジの調査のほうがありそうな数値かもしれない、とは思うものの、ほとんど実績無きインターネット調査を信用するのは躊躇してしまふ。ゲンダイの「20ポイント強のダブルスコア近く」というのは、zakzakの「石原氏49%、浅野氏25%」のことでしょうか。本当に、石原圧勝に終わってしまうのでしょうか。

 更に白状しますと、3週間前なら、表7のような状況は、石原氏の自爆を待たずに、浅野氏の力だけでも有り得ることだと思っていました。3月4日報道の次の調査が衝撃的だったからです(今は選挙期間中のため、報道2001のページを見ても載っていません)。

【問4】あなたは、4月の東京都知事選で、次の候補予定者のうち誰に投票しますか。
 浅野史郎 24.7%  石原慎太郎 34.5%  黒川紀章 4.6%
 吉田万三 3.4%  (まだ決めてない・わからない) 32.8%

 ただ、その後の報道で、考えを改めざるを得なくなりました。報道の表現が、「接戦」から「一歩リード」に変わっただけならまだしも、石原が無党派層で案外健闘しているのに対し、浅野の無党派層の伸びが想像以上に悪く、しかも民主支持層を固めきれていない、というのです。要するに3月前半の接戦は、「反石原」「嫌石原」が早々に飛びついたことで引き起こされたものに過ぎなかった、と解釈できます。

 こうなってしまえば、石原が自民党推薦を断ったことで漂っていた不穏な空気など吹き飛んで、都議会自民党は結束し、自公支持層は安心して勝ち馬に乗ることでしょう。石原当選後のことを考えれば、自民は石原と仲良くしておいたほうがよいですし、そもそも石原と自民は、政策や思想の面で相性が良いのですから、結果オーライさえ保証されれば、それまでの過程なんて水に流せてしまいます。

 逆に、民主の都議会議員の中には心中穏やかならぬ人がいる筈。例えば、土屋敬之議員あたりは、今、どんな気持ちでいるのでしょうか。それでも勝利か接戦なら、渋々でも応援するしかないのでしょうが、負けるとわかっていて、あんな革新系バリバリの「いわゆる市民団体」がバックにある候補を、本当に応援する気になれるのでしょうか。

 参考:自民神奈川県連会長が激怒のワケ ねじれ「対決」 不協和音(赤旗)


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2007年03月29日(木) | 21:34:39 | トラックバック(0) | 未分類

都知事選 選挙公報の画像をアップしました

黒川 紀章 73 建築家    諸新
浅野 史郎 59 元宮城県知事 無新
高島 龍峰 71 易者   無新
山口 節生 57 不動産鑑定士 諸新
吉田 万三 59 元足立区長  無新 【共】
高橋  満 61 運転手    無新
ドクター・中松 78 発明家  無新
内川久美子 49 風水研究家  無新
佐々木崇徳 64 不動産業   無新
石原慎太郎 74 知事     無現〔2〕
桜  金造 50 タレント   無新
雄上  統 65 作家     無新
鞠子公一郎 33 元会社員   無新
外山 恒一 36 路上演奏家  無新

※順序は、公報の掲載順
※候補者データは、以下より抜粋。
 【統一地方選】東京都知事選立候補者一覧(産経)


 あと、昨日のEXCEL表をリンクする際、一部、リンク先が誤っておりました。ごめんなさい。

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2007年03月28日(水) | 22:40:03 | トラックバック(0) | 政治

完全超絶大予想 都知事選シミュレーション修正(3/27版)

 日曜日に、都知事選シミュレーションを発表したが、またまた世論調査が出てきたので、改訂版を作成した。


石原氏、優勢を維持 「実行力」に支持 本社情勢調査>今回、投票先を明らかにした人は67%で(前回65%、前々回61%)、少しずつ増えている。その回答をもとに分析すると、石原氏は女性の支持がやや下がったが、無党派層で浅野氏をリードし、民主支持層の3割からも支持を獲得している。
(略)
 浅野氏は支援を受ける民主の支持層を固めきれておらず、無党派層でも3回の調査を通じて伸びが見られない。都政が「大きく変わってほしい」という人は全体の61%に達しているが、この層での浅野氏支持は下がり続けており、今回は石原氏支持を下回った。
※グラフによると、今回の「大きく変わって欲しい」層の支持率は石原45%、浅野35%といったところ。

石原氏先行、浅野氏追う 支援政党の支持層固める(共同)
 約9割が知事選に「大いに関心がある」「少しは関心がある」と答えたが、約4割が誰に投票するか決めておらず、情勢は変わる可能性がある。

 石原氏は自民党支持層の約7割、公明党支持層の6割強を固め、民主党支持層から約2割の支持を集めている。

 浅野氏は民主党支持層の約6割、社民党支持層の約7割を固めている。自民党支持層から1割程度の支持を得ている。

 吉田氏は共産党支持層の約7割を固め、無党派層からも支持を受ける。黒川氏は社民党支持層や無党派層の支持を得ている。

告示後初のサンデー、都知事選候補者奔走!震災対策アピール合戦(サンスポ)
 共同通信社は24、25日に都知事選に関して電話世論調査を行い、取材も加味して序盤情勢を分析。石原氏がリードし浅野氏が追う状況だ。

 石原氏は自民支持層の約7割、公明支持層の6割強を固め、民主支持層の約2割の支持も集める。浅野氏は民主支持層の約6割、社民支持層の約7割を固めた。

 「支持政党なし」とした無党派層は約4割が石原氏、2割強が浅野氏を支持。先行する2氏に吉田万三氏(59)と黒川氏が続いている。

 まず、現状分析と政党支持層の今後の動向。
【表1・2】都知事選シミュレーション・政党支持層・今後の動向

 石原優勢が明らかになってしまったので、投票率はそれほど高まらないと考え、前回の55%から、51%に下げた。

 また、上記記事では、未定者が33%or約4割となっており、これに数字を合わせるため、政党支持層の比率を下げた。

 【表1】の現状分析では、自民24、民主15、公明5、共産2、社民1。
 【表2】以降の最終結果予想においては、無党派層の棄権率高しと考え、自民26、民主17、公明11、共産4、社民2。投票率の高い公明には、特に重く配分している。

 まず、政党支持層の動向から。

<石原>
 共同より、現状は自民の70%、公明の60%程度。最終的には、自民8割以上、公明7割以上を押さえるものとみて、82%、71%とする。
 民主に関しては、朝日では約3割、共同では約2割となっているが、これまでの調査も勘案し、現状は、2割台後半と推定、28%とする。最終的には3割以上を押さえるとみて、31%。

<浅野>
 共同より、自民支持層は1割程度。若干おまけして12%とおく。公明も同程度と考え、10%。石原優勢が出てしまったので、自公支持層は勝ち馬にのり、今後も浅野は伸びない。最終的に自民14%、公明16%とおく。
 民主支持層は、共同では約6割、朝日では「民主の支持層を固めきれておらず」。前回は「約半分」と出ていたから、現状は、6割を若干きる58%とみる。今後も、石原の他、黒川や中松などにも票が分散して、伸び悩む可能性があり、6割をちょっと超える程度、63%程度しか押さえられないのではないか。
 社民支持層はばっちり押さえるであろう。現状75%、最終83%。

<その他>
 民主の中松、公明のキンゾー、共産の吉田に関して、考慮する。最終的には、共産・吉田38万、黒川25万、中松11万、キンゾー3万、その他の有象無象2.5万。合計79.5万に設定。


 次に無党派層の石原・浅野の動向分析。

 朝日では「石原氏は……無党派層で浅野氏をリードし」「浅野氏は……無党派層でも3回の調査を通じて伸びが見られない。」、共同では「約4割が石原氏、2割強が浅野氏」の表現。

 ただ、共同のいう通り、石原に4割を配分してしまうと、先週の2割からほとんど伸びていない浅野に対して、あまりにあんまりな結果が出てしまう。そこで、現状の無党派獲得率は、石原32%、浅野21%とおいた。

 こうして、現状分析を行ったのが【表1】、政党支持層の最終獲得票数の分析が【表2】である(再掲)。

 表1によれば、現状、石原41.0pt、浅野24.1pt、未定29.1pt。石原と浅野の差は16.9pt。投票率51%とすると、石原217万、浅野127万。未定154万のうち、最低でも100万はとらないと、浅野氏は勝てないことになり、「先行」とか「優勢」という表現が相応しい領域に入っている。

 表2は、今後の政党支持層の動向を反映させた表。石原氏は、政党支持層を固めるだけで、得票率47%、得票数251万票に達し、ゆうゆう当選ラインに入ってしまうことがわかる。

 【表3〜6】都知事選シミュレーション・最終結果予想

 現状分析では、無党派は石原:浅野=32:21としている。これは、ほぼ6:4に当たる比率で、この比率を保ったまま推移すれば、最終的に石原:浅野=48:32となり、表3のようになる。

 表3によれば、石原53.7pt、浅野31.3pt。票数にして、285万:166万。圧倒的である。

 もし、浅野が盛り返し、石原:浅野が同数、すなわち40:40として計算したのが、表4。石原:浅野=50.5pt:34.5pt=268万:183万。

 石原が更に無党派層を獲得し、浅野に伸びが見られない場合、石原:浅野=7:3=56:24として計算したのが、表5。石原:浅野=56.9pt:28.1pt=302万:149万。ダブルスコアである。

 以上より、予想獲得票数は以下の通り改訂する(投票率51%)。

  石原 260万票〜285万票〜310万票
  浅野 140万票〜165万票〜190万票
  勝敗ライン:240万票

 前回の予想から大幅に異なってしまったのは、何といっても、無党派層における浅野氏の伸びが想像以上に悪く、一方で石原氏はソツなく無党派層を獲得しているからである。下手したらダブルスコアも有り得る。石原氏が選挙期間中に倒れて、高齢・多選批判が盛んにならない限りは、石原氏の勝利は、もう動かない。柳沢大臣が少々変な発言したところで、ひっくり返すことなど絶対出来ない領域にまで来ている。もし、浅野氏が勝つとするならば、表6のような、相当、無茶な想定をしなくてはならない。

 「選挙は水物だから、まだまだ分からないよ」なんていう輩の言うことなど、シカトしてよろしい。投票直前の「魔の三日」が効いてくるのは、それなりの理由があってこそであり、いつでも誰でも、直前三日間で票を獲得できるようになるものではない。

 選挙は、数字いじりだけではなく、政局や世論の流れや、候補者が発するオーラなど総合的に見なければならない。そのまんま東氏の大逆転は、与党の分裂、宮崎県民の嫌政党ムード、これに加えて、東氏本人が発するオーラにより、期待感が高まったからである(何を隠そう、都民の私でさえも「自分が宮崎県民だったら東氏に入れるだろうなぁ」と、投票のかなり前から思っていたくらいである)。

 断言する。都知事選にて、そのまんま現象が起こることなどありえない。「魔の三日」で、あそこまでの差が逆転される空気など、都民の間には流れていないし、浅野氏本人にも、そこまでのオーラなど無い。しかも、2大政党は後方支援に過ぎず、候補者には政党とは独立した魅力がある以上、国政で何かあっても、都知事選の無党派層の動向にそう容易く影響を与えることはできない。結局、浅野氏がこの状態を打破するためには、石原氏の壮絶なるスーパー大自滅を待つしかないのである。「選挙は水物」とうそぶいている人は、こういうことを感じ取る能力に不足している人であろう。郵政選挙で潮目潮目と騷いでいた人達と同類である。

 別にこれは石原候補を応援して書いているのではない。都知事選の分析結果を述べているだけである。


※その後、予想は何度か修正しています。
 4月2日
 4月6日

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2007年03月27日(火) | 14:31:41 | トラックバック(0) | 政治

報道2001の世論調査から(3/22調査、3/25放送)


報道2001(3/22調査、3/25放送)
【問1】あなたは次に行われる衆議院選挙では、どの党の候補者に投票したいですか。
      03/22 03/15 03/08 03/01 02/22 02/15
 自民党 21.8% [ 18.6← 21.6← 24.4← 23.6← 22.4 ]
 民主党 15.8% [ 15.0← 13.2← 13.8← 16.0← 17.2 ]
 未決   52.2% [ 54.2← 55.2← 51.6← 52.2← 51.0 ]

【問2】あなたは、安倍内閣を支持しますか。
      03/22 03/15 03/08 03/01 02/22 02/15
 支持   39.6% [ 39.6←38.2 ←40.0← 43.4← 39.2 ]
 不支持 52.4% [ 50.2←50.4 ←47.2← 46.0← 51.0 ]

【問3】あなたは老後の生活資金について不安はありますか。
 YES 75.8%
 NO 21.8%

 政党支持率。自民は先週下がりすぎたからか、今週は反動でアップ。民主も若干アップ。ただ、それでも未決が半分以上います。マスコミは内閣支持率のダウンを重点的に報道するし、当blogでも同様ですが、自民にとって本当に深刻なのは、この「まだ決めていない」の増加が慢性的になってしまっていることかもしれません。

 安倍内閣成立直後の「まだ決めていない」は31.6%(9/21調査)、しかし翌週からは増加傾向にあり、10/29調査分で初めて4割を超える(41.8%)が、これは主に民主支持率の減少によるもの。

 以降、4割前後を推移するが、造反組復党後の12/14調査分以降は4割台半ば、年明けからは4割台後半に、1/25調査分からは5割台に突入(52.6%)。以下、5割超えが慢性的になります。最近の「まだ決めていない」増加は、民主の減少分も多少きいているものの、自民の下落によるところが圧倒的に大きい。

 まだ自民が民主を上回っていますが、ハッキリいって、ここまで落ちてしまったら、どんぐりの背比べ、自民が民主を数%上回っていたところで、自民には何のアドバンテージにもなりません。しかも「まだ決めていない」の比率が高い、ときている。

 ちなみに以下の推移は、平成16年7月11日に行われた参議院選、あの時、自民が惨敗したときのものです。

      07/18 07/04 06/24 06/17 06/10 06/03
 自民党 22.6% [ 22.6← 23.8← 24.2← 26.6← 30.0 ]
 民主党 37.8% [ 23.0← 23.6← 20.0← 21.0← 19.8 ]
 未決   27.4% [ 37.8← 34.8← 39.8← 36.2← 36.0 ]

 6/4の調査では、自民が30.0%、民主が19.8%、未決36.0%と、結構、両者の差は大きいものでした。しかし「人生いろいろ」発言や年金法案の対応などで小泉自民が叩かれるようになり、参議院選も近づいて、自民・民主の差が急速に縮まります。結果、民主が自民を若干上回る議席を得ることになりました。

 郵政解散のときはどうだったでしょう。

      09/15 09/01 08/25 08/18 08/11 08/04
 自民党 38.2% [ 36.8← 40.0← 42.6← 38.6← 28.4 ]
 民主党 21.8% [ 20.4← 21.0← 15.0← 21.2← 21.6 ]
 未決   27.6% [ 28.8← 23.6← 31.6← 32.4← 39.8 ]

 郵政否決前の8/4の調査では、自民が28.4%、民主が21.6%、未決39.8%と、自民と民主の差は小さかった。しかし郵政否決後は、自民・民主の差が急速に広がります。結果、首都圏では民主の壊滅的敗北。

 2つの選挙に、共通しているのは「風」。ただ風向きが違うだけ。

 風の前には、選挙前の10%の差も簡単にひっくり返り、ましてや、数%の差など誤差レベルでしかない。そして現在、「まだ決めていない」の比率が、小泉内閣の時よりも相当に大きいため、微風でも突風並の影響を被る可能性がある。自民は、郵政解散のような圧倒的な強みを提示できない限り、「まだ決めていない」人の多くは民主に入れることが想像されるので、自民には辛いところです。次回の参院選も、自民と民主が数%の差のまま選挙直前まで行ってしまったら、自民に勝ち目はありません。


◆       ◆       ◆


 問3の「あなたは老後の生活資金について不安はありますか」。当然ながらYESの比率が高い。

 財政改革も、ワーキングプアも、格差論も、ホワイトカラーなんちゃら反対論も、企業が人件費を出し渋るのも、内需が活性化しないのも、デフレも、年金問題も、少子化問題も、全て「将来への不安」がキーワードになっている。これらは、最終的に「老後の生活資金」というところに繋がってくる。

 単純に景気が回復した、というだけでは、この種の「将来への不安」は解消されない。

 いつ、病気にならぬとも限らない。いつ、馘になるとも知れない。老親が認知症になったらどうするのか。個人にそんな不可避の事態が発生したとき、ドロップアウトを強制し、以降、這い上がることを許さない社会。

 自分は、まともに生活できていても、子供が、ちゃんと生活できるようになる保証などまるでない。実際、今、一昔前だったら、普通に生活できていた層が、次々と脱落している。子供が脱落したら、結局、しわ寄せは親にくる。

 「個人の努力不足」を責め、ニートやフリーターをせせら嗤っている人に、「将来への不安」を解消せよ、といっても無理だ。国民の抱いている「将来への不安」をちゃんと理解し、向き合ってくれる人が、もっと発言力を持って欲しい。別に、バラマキをしろ、というのではない。しかし自助努力の意志があるのに、それが果たせないような社会構造は問題である。能力のある人がビッグな報酬を得ることは否定しないが、平凡な人にだって平凡な仕事をして平凡な報酬を得る権利はある筈だ。


2007年03月26日(月) | 22:53:37 | トラックバック(0) | 報道2001の世論調査

完全超絶大予想 都知事選シミュレーション

 それでは、昨日お約束した、都知事選シミュレーションの説明です。昨日、アップしたexcel表から若干修正していますので、説明は、本日アップ分を参照しながら読んでください。また各数字は、四捨五入で丸めているので、合計欄の数値が、各個別値の合計に厳密に一致しないこともありますので注意。

 まず、現在(正式には先週前半に各種世論調査が出回った時点)の確定票です。
 【票1】都知事選シミュレーション・現在確定票

 政党支持率はJNNの世論調査を参考にしました。


JNN世論調査
あなたは現在、どの政党を支持していますか(3/3〜4調査)。
自民党 32.7%  民主党 18.1%  公明党 4.8%
共産党 2.5%  社民党 2.2%  支持する政党はない 36.9%

 大体、この位の数値を採用すると、他の知事選に関する世論調査と丁度、整合性がとれる感じです。首都圏の世論調査としては報道2001が有名ですが、あれは「次の衆議院選でどの政党に投票するか」という訊き方なので、数字が低く出がちなんですよね。

 更にこのJNN調査の数字を、手直ししてます。というのも、実際には全ての有権者が投票所に行くのではないからです。自民は低く、民主は据置、公明は倍増、共産や社民も高めに。結果、自民30、民主18、公明10、共産4、社民3、無党派35となりました。

 以降、具体的に、各政党支持層・無党派層の、石原支持率・浅野支持率を割り当てていく作業です。

石原氏一歩リード 追う浅野氏(東京)
>石原慎太郎氏(74)が一歩リードし、前宮城県知事浅野史郎氏(59)が追う展開。共産党推薦の元足立区長吉田万三氏(59)と建築家黒川紀章氏(72)がこれに続く。だが「まだ決めていない」人も27・5%あり、今後の情勢は流動的だ。
>政党支持層別では、石原氏は自民支持と答えた人の六割を固めているが、ほぼ四人に一人の民主支持の人からも支持を得ている。浅野氏は民主支持層の半数をやや超える程度の支持を得ている。「支持政党なし」と答えた無党派層からの石原、浅野両氏への支持は、ほぼ二割で拮抗(きっこう)。吉田氏は共産支持層の半数近くを固めている。黒川氏は無党派層や民主支持層などから支持を得ている。

石原氏ややリード 浅野氏追う展開 ANN世論調査(テレ朝)
石原氏と浅野氏への支持が全体の7割近くを占め、なかでも石原氏が一歩リードしています。石原氏は、自民支持層の3分の2を固めたほか、民主支持層にも4分の1程度支持を広げています。浅野氏は、民主支持層の半分を固めています。まだ態度を決めていない人も2割以上いて、情勢は流動的です。

※画面上には、社民支持層の8割近くを固めたとの表示あり

石原氏が支持拡大 幅広い層に浸透 都知事選・情勢調査(朝日)
石原氏は幅広い層に浸透し、特に女性の支持が伸びた。ただ、3割以上の人が誰に投票したいか答えておらず、
(略)
投票先を明らかにした人は65%で、前回の61%からやや増えた。その回答をもとに分析すると、石原氏は無党派層で浅野氏をリードし、民主支持層の一部からも支持を得ている。前回、浅野氏支持が多かった「都政が大きく変わってほしい」と答えた層でも浅野氏と拮抗(きっこう)する。

★その他のソース
・出所は忘れたが、どこかのテレビで、公明支持層の48%ほどが石原、1割が浅野というのを見た。
・報道ステーションで、以下の数字が流れたとの2ちゃん情報。
    石原 浅野
自民 66   15
民主 28   50
公明 48   11

 以上を総合し、自民支持層の石原支持率は65、浅野支持率は15。

 民主支持層の石原支持率は25、浅野支持率は50。

 公明支持層の石原支持率は48、浅野支持率は12。

 共産支持層は、吉田氏が半数を抑えているので石原1、浅野10と少な目に。

 社民支持層は、石原支持率は1、浅野支持率は79。

 無党派層は、朝日の調査では石原リード、東京の調査では共に2割で互角と出ています。具体的な数値が出ている東京の調査を採用し、石原・浅野に20づつ割り当てました。

 以上、なかには根拠が若干いい加減なものもありますが、上のように割り当てると、出てくる結果が、様々な世論調査と、ちゃんと整合性がとれてるものになっているから不思議です。

 すなわち、全体のポイントでは、石原35.9、浅野24.5、未定29.2と出ます。これまでの報道では、石原・浅野の差は10pt前後、2〜3割の有権者が態度未定、ということですから、当シミュレーションと、ちゃんと整合性がとれているわけです。

 浅野氏がそこそこ善戦している要因として、民主支持層の半分9pt、社民支持層の8割2.4ptを固めることが出来た、ということが挙げられます。両者合わせて11.4ptとなり、浅野氏全体24.5ptの半数に迫る数字です。

 しかし逆にいえば、浅野氏の善戦は、民主党・社民党支持層に支えられるところが大きいわけで、無党派を謳っている割には、無党派層からの支持は7ptと、民主支持層の9ptよりも小さくなっています。

 ポイントを票の実数でいえば、石原氏は205万票、浅野氏は140万票となります。これは、投票率55%を前提にしています。前回の投票率は44%、前々回は57%。仮に今回、55%にはならなかったとしても、前々回ほど下がることもないでしょうから、石原氏190万票、浅野氏130万票程度は、既に確定したものとみてよいと思います。

 態度未定は29.2pt。うち無党派が17.5ptを占め、政党支持層のパイの残りはもう大きくありません。石原氏が逃げ切るのか、浅野氏が追いつくのかは、無党派層がどう動くかによります。

 ここで、無党派層は別途扱うこととし、政党支持層がどう動くのかを考察したのが、次の表2です。

【表2】都知事選シミュレーション・政党支持層・今後の動向

 浅野氏に、自民支持層を突き動かす程の魅力は無いとみて、自民支持層残り13のうち、8を石原に、2を浅野に、3をその他に振り分けます。

 一方、民主支持層に関しては、保守層が石原氏に動く余地があります。民主支持層残り18は、石原5、浅野10、その他3に振り分けます。

 公明支持層は、前回と同じく、最終的に石原氏に6割程度は流れるとみます(ソース)、浅野氏には25を振り分けます。いくらキンゾー氏が創価だとはいえ、創価学会員がそこまでネタに走るとは思えませんが、彼の分も多少考慮し、「その他」を多めにしています。

 社民・共産はテキトーです。母数が小さいので、あまり精密に考察する意味はないでしょう。

 無党派層は、現在確定している、石原20、浅野20をそのまま採用し、他は未確定として扱います。

 以上のように、政党支持層に限っていえば、今後どう動くかは、ある程度予想することができるわけです。それを考慮すると、表2から石原氏40.4pt、浅野氏28.7ptとなります。どちらも表1の値から4pt強しかアップしていません。政党支持層だけでは、石原氏は逃げ切ることは出来ないし、浅野氏も追いつくことはできない。無党派層の17.5ptのみが頼り、ということになるのです。

 票の実数でいえば、石原235万票、浅野164万票。若干、投票率が下がっても、最終的に、石原220万票、浅野150万票はいくでしょう。しかし、まだ無党派層の分が、100万票ほどありますから、石原勝利が絶対的に確定したわけではありません。

 無党派層のうち、2割を泡沫候補に割り当て、残りの8割を、石原と浅野で互角に分け合う、と仮定して、その場合の最終結果の予想が表3です。

【表3】都知事選シミュレーション・無党派層が石原と浅野で互角

 この場合、石原氏が271万票、浅野氏が204万票となります。現状、無党派層で石原氏と浅野氏は互角であり、今後も同じような動向をみせるならば、この程度の値がいいところではないか、と思います(ただし、投票率を55%とする)。

 でも、これで話を終わらせてしまっては面白くありません。もし浅野氏が、無党派層で爆発的な人気を得た、と仮定したらどうでしょう。

【表4〜6】都知事選シミュレーション・無党派層で浅野有利

 最終的に無党派層が、石原:浅野=3:4となった場合。無党派のうち80%がこの二者だとすると、石原34.3%、浅野45.7%が、3:4に相当する数字です。

 しかし、無党派層の40%は、既に石原氏と浅野氏が20%づつで確定しています。よって、「今後、無党派層において、石原氏が14.3しか伸びないにも関わらず、浅野氏が25.7も伸びる」という状況を想定しなければ、最終的に3:4になりません。

 ここまで、浅野氏に有利な予想をしても、石原260万票、浅野215万票。まだまだです。

 そこで、最終的に、石原:浅野が1:2になった場合はどうか。四捨五入しているので、多少の誤差はありますが、おおむね、無党派の80%が、26.5:53.5に分かれるくらい。「今後、無党派層において、石原氏が6.5しか伸びないにも関わらず、浅野氏が33.5も伸びる」という状況です。

 それでも、石原245万票、浅野231万票。

 そこで、いっそのこと、石原:浅野が1:3となった場合。無党派層の80%のうち、20%が石原氏、60%が浅野氏に行く。「今後、無党派層において、石原氏が全く伸びない(ゼロ)にも関わらず、浅野氏が40も伸びる」という状況です。

 ここまでやって、やっと、石原231万票、浅野244万票となります。

 もう少し詳細に計算してやると、浅野氏が勝つためには、無党派の比率が、石原:浅野=1:2.433と、ダブルスコア以上が必要になります。無党派層の80%がこの二人に入れるとして、23.3:56.7に割れる計算です。「今後、無党派層において、石原氏が3.3しか伸びないにも関わらず、浅野氏が36.7も伸びる」状況を想定せねばなりません。現時点の無党派未定票100万のうち、2割の20万票が泡沫候補にいくとして、残り80万票のうち、74万票を取らねばならぬ計算です。

 今まで、石原氏と互角程度でしか無党派層を獲得できてなかったのに、急にそこまでひっくり返せるようになるほど、浅野氏って無党派にとって魅力的なのか?というのが、私の石原勝利論の最大の根拠です。

 ちなみに、無党派が石原氏に動いた場合も計算しています。

【表4〜6】都知事選シミュレーション・無党派層で浅野有利

 最終的に無党派が、石原:浅野=4:3になった場合、
 石原283万票、浅野192万票。

 最終的に無党派が、石原:浅野=2:1になった場合、
 石原298万票、浅野177万票。

 最終的に無党派が、石原:浅野=3:1になった場合、
 石原311万票、浅野164万票。

 ま、とにかく、無党派層獲得戦は、現時点でほぼ互角であり、今後、どちらかの一方的な展開に急速に移行するとは思えません。完全互角を中心として、せいぜい、3:4or4:3くらいにとどまると見ます(それでも、今後の未確定無党派獲得戦において、どちらかがダブルスコアに近い数字を叩き出さなくては、最終的に3:4にはならない)。

 つまり、表3、4、7から、

  石原 260万票〜271万票〜283万票
  浅野 192万票〜204万票〜215万票

くらいの範囲におさまります。

 これは投票率が55%の場合ですが、若干、投票率が上下したり、泡沫へ流れる分に差分があったりするので、多少範囲を広げて、

  石原 250万票〜270万票〜290万票
  浅野 185万票〜205万票〜225万票
  勝敗ライン:245万票

で石原勝利と予想しておきます。

※勝敗ラインは、石原+浅野で475万票とるとし、その半数237.5万に、若干、値を上乗せしたものです。

※もし、投票率が大幅に狂った場合に備え、以下の式も提示しておきます。
 投票率55%をN%上回った場合は、
  石原 (250+4.7N)万票〜(270+4.9N)万票〜(290+5.1N)万票
  浅野 (185+3.5N)万票〜(205+3.7N)万票〜(235+3.9N)万票
  勝敗ライン:(245+4.3N)万票
 本当は、投票率が上がるほど、無党派層の比率が増えるので、厳密にこの式に従うわけではありませんが、大体、こんな感じだろうと。

3月27日に、新情報を加えて、修正しています。
完全超絶大予想 都知事選シミュレーション修正(3/27版)



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2007年03月25日(日) | 15:26:33 | トラックバック(0) | 政治

ハラハラドキドキ都知事選

 都知事選のことばっかですみません。今、それしか頭に無い感じなので。

 ネットを見ていると、

 「前回の民主候補が80万票しかとれなかったのに、今回、いきなり、浅野候補が石原氏に追いつけるわけないじゃん」

みたいな書き込みを、たまに見かけます。でも、そんなことはありません。前回との違いは、

 ・前回の樋口氏には、国会議員や首長としての経験が皆無で、
  石原氏の対立候補として、ほとんど認知されていなかった。
 ・前回の石原氏は、現職圧倒的有利の2期目である。

 ・今回の浅野氏には、宮城県知事の実績があり、
  石原氏の対立候補として、認知されている。
 ・今回の石原氏は、多選・高齡批判が出てくる時期である。
  (都政私物化問題が、その状況を後押ししている)

というように、状況がかなり異なります。石原氏が勝つにしても、前回より僅差になるのは間違い無い。

 何日か前に、「言い切ってしまおう。都知事選は石原氏で決定だ」などと書きましたが、これは前回のような「石原当選絶対確実」という状況を意味しているのではありません。浅野氏はあなどれない候補で、逆転される可能性無しとは出来ない。そこを敢えて「石原氏だ」と言い切るからこそ面白いんだし、予想にも熱が入ってくる。

 横綱と十両の取組の勝敗予想しても、何の面白味も無い。しかし、大関と三役常連の取組なら、どちらが勝つか100%確実なことは言えない。大関が勝つんじゃないかとは思っても、取組前から断言することなんて出来ない。

 にも関わらず、海外の「相撲くじ」のように、敢えて、取組前にどちらが勝つか決めてしまう。そうすると、熱狂的に面白くなる。

 よって、「石原が勝つ」ほうに賭けてしまった私はハラハラし通しです。イエローペーパーのくだらぬ記事にまで、一喜一憂する状態です。


都知事選大混迷 浅野猛追 石原まっ青 (ゲンダイネット)
 石原知事がここまで弱気になっているのは、予想以上に浅野史郎に追い上げられているからだ。

 自民党が3月上旬に行った調査によると、まだ浅野の名前が浸透する前だというのに「石原支持43ポイント」「浅野支持32ポイント」と10ポイント差まで迫られていた。選挙戦が始まって浅野の知名度が上がれば、あっと言う間に追い抜かれる可能性がある。

「世論調査の数字を知らされた石原知事は、かなり慌てたといいます。ショックだったのは無党派層の多い世田谷、目黒、豊島、練馬で浅野に負け、大きくリードしていたのは古くからの住民や高齢者の多い葛飾、台東、多摩だけだったことです。さすがに危機感を持ったのでしょう。都議会自民党の会合に乗り込んで『命を預けます』と頭を下げて支援を要請したといいます」(都政関係者)

石原“大接戦”浅野と10P差(ゲンダイネット)
 東京、神奈川などで知事選がスタート、東京では注目の石原慎太郎知事(74)と浅野史郎氏(59)が第一声を上げた。現在の戦況分析だと、石原VS浅野の差は10ポイント程度とみられる。石原陣営はこの10ポイント差に泡を食っているという。「同じ10ポイント差でも30対20なら安心できるが、40対30ではたちまちひっくり返されてしまう」と恐れている。ただ、「まだ決めていない」という無党派層が3割前後いるとみられ、それらの行方で4月8日の投票日までどう転ぶか、興味シンシンだ。

慎太郎危機感…浅野氏、エリート官僚出身の悪弊も(zakzak)
石原氏がリードしているが浅野氏との差は10%前後。今後、浅野氏が捨て身の戦いを挑めば、首都決戦は大激戦となりそうだ。

 「石原氏の基礎票は200万票、浅野氏は130万票とみる。石原氏は現状維持がやっとだが、浅野氏にはプラス要因がある。浅野氏が本気で勝負を賭ければ意外な展開になるのだが…」
(略)
 自民党の調査では、石原氏は多摩地区や台東区、葛飾区などで優勢で、浅野氏は目黒区や世田谷区などで優勢。高齢者が多い地域は石原優勢で、若者が多い地域で浅野優勢という見方もある。

「無党派争奪」首都の陣 政党、参院選へ前哨戦(朝日)
 第一声の場所は、過去2回立った新宿区内ではなく、都西部のベッドタウン、立川市だった。告示前の自民党の情勢調査で、無党派層の多い同市を含む多摩地区で浅野氏にリードされていると伝えられたことに危機感を持ったからだ。

都知事選 石原知事は多摩行脚 (スポニチ)
 過去2回の都知事選での第一声は新宿区内だったが、今回は立川市の立川駅前。24日も立川市内と町田市内で街頭演説が予定されており、3日連続の“多摩地区演説”となる。同地区での3日連続は初。都政関係者は「石原氏は選挙で23区よりも多摩地区で弱いとされる。さらに2016年の五輪招致計画で、多摩地区は主要競技開催が見送られ、都議や首長から不満が漏れた。これに配慮しているのではないか」と指摘した。

自民、慎太郎としっくりいかず…民主“理念”相違(zakzak)
 結局、自民党の要望が受け入れられたのは第一声の場所ぐらい。「都議会自民党の幹事長が立川選出のため、立川からスタートするように自民党が言い聞かせた」(都連幹部)というが、この程度では「士気は上がらない」(党関係者)というのが本音のところだ。

何故、石原候補が第一声の場所を立川に選んだのか、結局、多摩地区で石原氏は勝ってるのか負けてるのか、イエローペーパー毎に説が異なっていて面白いです(い、いや、朝日はイエローペーパーではありませんよ、絶対そうなんだから! by ツンデレ)。

 普通に考えて、石原氏は、比較的革新色の強い多摩地区で弱い、というのは充分考えられるから、多摩地区最大の駅・立川駅を選んだ、という感じだとは思います。地元選出の自民党都議会議員云々は後付けの理屈ではないでしょうかね。

 前振りが長過ぎました。

 本日は、「石原氏が勝つ」という根拠を、数字で具体的に示そう、と思っていたのでした。

 取り敢えず、Excelで計算した結果です。

 現在の確定票
 最終予想(無党派層が、石原と浅野で半々に割れた場合)
 最終予想(無党派層が、石原と浅野、どちらかに若干偏った場合)
 最終予想(無党派層が、石原と浅野、どちらかに大幅に偏った場合)

 以上のシミュレーションの解説は、別題目で扱います。取り敢えず、EXCEl計算だけはアップしておく、ということで。

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2007年03月24日(土) | 12:31:00 | トラックバック(0) | 政治

都知事選ポスター

うちの近所の都知事選のポスターです。

画像をクリックすると拡大します。
都知事選ポスター


浅野候補が最も早く貼られており、吉田候補、石原候補が続きます。
とはいっても、3候補とも昨日の午前中には貼られておりました。

ただ浅野氏は、以下の話があるので、また別口のポスターに貼り替えられるかもしれません。


浅野氏ポスターは書き込み式
 浅野史郎氏(59)が、支援者が自由にメッセージやイラストを書き込むことができる「手作りポスター」を、選挙戦で導入することが分かった。
ポスターを描こう
ポスターは掲示板や事務所に掲示します。
アイディアあふれるオリジナルなポスターを募集します。
(掲示に不適切とおもわれるものはチェックさせていてだきます。)


 この種のポスターが、東京都でどこまで通用するのかは未知数。現職の知名度高き人ならば効果抜群というのは分かるんだけど。

 保守層には警戒されがちな戦法だし、浅野氏の支援者があまりに革新色が強すぎなので、その部分が不用意に強調されない工夫は必要だと思ふ。

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2007年03月23日(金) | 10:14:52 | トラックバック(0) | 未分類

【画像・音声付き】都知事選・石原慎太郎候補演説会 立川駅で第一声

 本日は、東京都知事選の告示日。現職・石原慎太郎候補の第一声は立川駅北口。早速行ってきたので御報告いたします。

↓石原候補演説の音声。マイクを通した声を、遠くで録音しているので、相当に聞き取りづらい。雰囲気だけ味わってください。
こちらから右クリでダウンロード


 配られていたチラシに書いてあったホームページをアップします。

 東京から日本を変える会
 http://www.tokyo2007.org/

 チラシの内容も、上記ホームページとほぼ同様。しかし、ホームページにほうには演説会日程が載っているところが特筆すべきところ。


3月22日(木曜日)
11:00 立川駅北口
15:30 有楽町マリオン前
3月23日
 16:00 府中(伊勢丹前)
 17:30 調布駅北口 ロータリー
3月24日
14:00 立川高島屋前
18:00 町田(109前)
3月25日
15:00 千鳥淵(田安門前)
16:30 上野(アブアブ前)
17:30 浅草(雷門前)


 聴衆は結構多い。ただ、郵政解散の時には及ばない程度。定年後の私服のおじさん・おじいさんが目立ち、おばさんがそれに次ぐ。中には女子高生も。

石原立川演説・聴衆


 演説カーの垂れ幕には、向かって左側から「佐々敦行」「石原慎太郎」「石原のぶてる」とある。司会は自民党都連会長の伸晃氏。

 伸晃氏が「首都機能移転を考えている人に東京を任せるのか、東京を知り尽くした人に東京を任せるのか」というようなことを叫ぶ

石原立川演説・伸晃


 その後、石原氏の軍師・佐々敦行氏は、「もし東京で災害が起こった時、誰に任せるべきか。三宅島などでの実績がある石原氏がよい」というような観点で淡々と話す。

石原立川演説・佐々


 そして、いよいよ石原候補。

 第一声は、「皆さん、おはようございま〜す。息子の司会で何とも照れくさいんですけどね」。伸晃氏は浅野氏への批判が多かったが、石原候補は、対立候補への批判はせず、これまでの実績と今後の展望を語る、手堅い内容。また三多摩に関して触れることも多かった。

石原立川演説・手掲ぐ


「(交際費に関して)説明は足りなかったが、でも横田帰ってきたでしょ?」
「でも、日本ってあんまりいいことないじゃない(だからオリンピックをやりたい)」

↓歌丸師匠と石原候補
石原立川演説・歌丸師匠


↓最後に御辞儀でシメ。
石原立川演説・御辞儀


 これで実質上、演説会は終わり。一応、自民党議員も軽く演説するが、みんな相手にしていない。しかし、この演説の最中、石原候補は聴衆に歩み寄り握手をしまくる。下の画像は、そのシーンを真上から見たところ。頭頂は多少地肌の色が…。
石原立川演説・握手


 この後、石原候補は車上で手を振りながら立ち去る。
石原立川演説・手振る



 宏高氏が別の車から「石原慎太郎をよろしくお願いします」と連呼して本当に終わり。

 取り敢えず、流れは以上の通り。

 参考記事
 都知事選“舌戦”火ぶた…浅野氏“パフォーマンス”も(zakzak)
 「無党派争奪」首都の陣 政党、参院選へ前哨戦(朝日)
 首都決戦ダッシュ(読売)

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2007年03月22日(木) | 13:00:32 | トラックバック(0) | 政治

石原都知事の支持率の読み方

 今日は、冥王星の種別が「準惑星」に決まったことを書こうとも思いましたが、今、都知事選がアツいし、昨日の続編ということで、今日も都知事選のことを書こうと思います。

 昨日も取り上げましたが、次の記事。


石原氏が支持拡大 幅広い層に浸透 都知事選・情勢調査
 石原氏の都知事としての支持率は48%、不支持は32%で、前回調査(支持42%、不支持37%)から支持が回復した。

 前々回の結果も合わせると、朝日新聞による石原支持率の推移は以下のようになります。

       2/3,4   3/10,11   3/17,18
  支持   53% → 42% → 48%
  不支持  35% → 37% → 32%
  合計   88% → 79% → 80%


 非常に興味深い数字。この数字からは、ここ一ヶ月の間の、都民の意識を読みとることができます。以下、私なりの「読み」を披露いたします。

私が当blogにアップした2月9日の文章より。

東京都知事選について
 「これまでの石原都政は根本的に間違っている」と思っている都民は、多分あまりいません。しかし、既に古稀を過ぎ、あと数年で喜寿に達するおじいさんを、手放しで三選させたがるほど、現在の都民は保守的ではないとも思います。
(中略)
 「全国県知事 支持率ランキング04/07/04」の一覧表を見ましょう。個々の支持率のソースが明らかでないのがなんですが、53%という数字は中堅レベルです。

 知事支持率が国政より高く出るのは、
 ・県知事は、住民から直接投票で選ばれる。
 ・県政は国政ほど対立の構図が見えにくい。競争相手無き場合、無難なら支持される
といったところでしょうか。

 なので、支持率が53%程度では、魅力的な候補が別に出てきた場合、おそらく票は割れるでしょう。不支持率が35%もあることも不安材料です。

 石原都知事の最大のウィークポイントは、高齡・多選です。「都政私物化問題」は、そのウィークポイントを補強するものでした。そのため、「石原都政は評価するものの、そろそろ別の人でもいい」というムードは確かにあると思います。前回僅か4か5くらいだった候補者数が、今回は百花繚乱状態になっていること、2月3〜4日の時点で支持率が53%にまで落ちてしまったことなどは、その表れだと思います。

 ここに「浅野史郎」という候補者が現れました。上記blogでは「魅力的な候補が別に出てきた場合、おそらく票は割れる」と書きましたが、実際、その通りになる可能性がありました。2月3〜4日からたった一ヶ月強で、支持率が42%にまで落ちてしまったからです。

 ここで、浅野氏が真に「魅力的な候補」であったならば、石原都知事の支持率は更に低下し、4割を割ったことでしょうが、そうはならなかった。3月17〜18日で48%。一週間前に比べて、明らかに盛り返しています。一時、「石原氏に代わる新たな候補」と思われていた浅野氏を期待外れと感じ、石原氏に回帰した層が一定数いたことを意味します(私自身もそうですが)。

 48%という数字は、知事支持率としては結構低い水準です。しかし、今この時期の数字としては、悪くないと私は見ます。

 というのも、選挙を目の前にして、支持層が「実際に投票所で"石原"と書く人々」に「純化」されてきているからです。普段、「何となく」「他に人がいないから」という消極的な理由で支持していた人達は、選挙前、他候補が出てきて目移りすると、簡単には「支持する」と言わないものです。特に都知事選は統一地方選の目玉としてマスコミで大々的に報道されていますし、石原氏のバッシングもすごい。

 石原氏の悪材料が大体出尽くした所で、「純化されつつある支持層」が、回復基調で48%。この48%は、(棄権しない限り)そのまま票に繋がる可能性が高い、ということが「悪くはない」とみる所以です(ちなみに田中康夫さんの末期の支持率は3割代でした)。

※民主党は、選挙直前に支持率がアップするが、石原氏は選挙直前に支持率がダウン。支持者の質が両者で異なるからであろうが、選挙が支持率に大々的な影響を与える、という点では似ている。

 以上の考えは、あまりにも石原氏を有利に扱い過ぎる、という批判はあると思います。しかし、私が上記のように思う根拠はもう一つあります。

 それは、不支持率です。

 2月3〜4日で35%あった不支持率は35%、3月10〜11日の37%。たった一箇月強の間に、支持率は11%も落ちたのに、不支持率は2%しかアップしていません。これは、単純に「石原氏に嫌気が差して、支持が不支持に回った」とするだけでは説明が出来ません。従来の支持者が他候補に目移りして、一時的に支持率がダウンした、とするのが、一つの考え方なのです。

 前回の無党派層との関連で、参考記事を挙げておきます。
 【首都の選択 都知事選07】無党派争奪戦 人心つかむ“色”手探り(産經)

 あと、私が大昔(平成15年2月2日)に書いた記事を、「人気記事」として挙げておきます。これは、石原氏の発言をなるべく中立の立場から考察したものです。石原氏の擁護や批判を目的としたものではなく、純粋な興味として調べたものです。
 「石原ババア発言」と松井孝典氏の思想について



 明日、都知事選が告示されます。これまで私の内部の葛藤をblogで明らかにしてきましたが、結局、石原候補に入れることになりそうです。つまらない結論でスミマセン。今後は、石原氏を支持するという立場から、当blogを書いていくことになるでしょう(ただし、一切の選挙運動と当blogとは、全く無関係です)。明日の石原氏の第一声は立川だそうなので、行けたら行きたいと思っています。


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2007年03月21日(水) | 20:45:23 | トラックバック(1) | 政治

東京都知事選挙 石原慎太郎氏 三選当確(但し私の脳内にて)

 言い切ってしまおう。都知事選は石原氏で決定だ。

 2位と僅差になる可能性はあれども、石原落選はありえない。

 もちろん、穏当な書き方をするのなら、「事態は流動的だから、誰が当選するかは分からない」とでもするのが正しい。実際、まだ3割程度は投票行動を決めておらず、しかも投票日まで約二十日もある。確定したことなど言える筈が無い。

 しかし、以前から述べている通り、最近の私は、正確さを重視して無難なことをいうより、若干のリスクを負ってでも、大胆な予測を好んでいる。よって、今の段階で、石原氏当確を出してしまうのである。

 以下、石原当選の根拠を述べる。


石原氏一歩リード 追う浅野氏(東京)
>石原慎太郎氏(74)が一歩リードし、前宮城県知事浅野史郎氏(59)が追う展開。共産党推薦の元足立区長吉田万三氏(59)と建築家黒川紀章氏(72)がこれに続く。だが「まだ決めていない」人も27・5%あり、今後の情勢は流動的だ。
>政党支持層別では、石原氏は自民支持と答えた人の六割を固めているが、ほぼ四人に一人の民主支持の人からも支持を得ている。浅野氏は民主支持層の半数をやや超える程度の支持を得ている。「支持政党なし」と答えた無党派層からの石原、浅野両氏への支持は、ほぼ二割で拮抗(きっこう)。吉田氏は共産支持層の半数近くを固めている。黒川氏は無党派層や民主支持層などから支持を得ている。

石原氏ややリード 浅野氏追う展開 ANN世論調査(テレ朝)
石原氏と浅野氏への支持が全体の7割近くを占め、なかでも石原氏が一歩リードしています。石原氏は、自民支持層の3分の2を固めたほか、民主支持層にも4分の1程度支持を広げています。浅野氏は、民主支持層の半分を固めています。まだ態度を決めていない人も2割以上いて、情勢は流動的です。

※画面上には、社民支持層の8割近くを固めたとの表示あり

石原氏が支持拡大 幅広い層に浸透 都知事選・情勢調査(朝日)
石原氏は幅広い層に浸透し、特に女性の支持が伸びた。ただ、3割以上の人が誰に投票したいか答えておらず、
(略)
投票先を明らかにした人は65%で、前回の61%からやや増えた。その回答をもとに分析すると、石原氏は無党派層で浅野氏をリードし、民主支持層の一部からも支持を得ている。前回、浅野氏支持が多かった「都政が大きく変わってほしい」と答えた層でも浅野氏と拮抗(きっこう)する。

 浅野氏は無党派層での支持が伸びておらず、選挙に「大いに関心がある」層の支持が低下。2016年の東京五輪招致を「再検討すべきだ」と答えた層でも石原氏への支持に及ばない。

 石原+浅野=65%で、「石原一歩リード」だとすると、石原38%、浅野27%くらいか。未確定の3割を、浅野氏が石原氏のダブルスコアで取って、初めて互角になる数字である。

 この未確定3割の鍵を握るのは無党派層だ。二大政党支持者は7〜8割方、投票行動が明らかになっている一方、最もパイの大きい無党派層の確定率が低いからだ。

 東京新聞によれば、現段階で、無党派の石原浅野支持率はともに2割で拮抗、泡沫候補まで考えても、無党派の投票行動未確定者は5割程度に上る。これは、未確定者全体の7割程度を占める値である。無党派層の取り込みが大事であることの所以である。

 しかし…。

 浅野氏は、肝心の無党派が伸びていない。東京新聞では、石原・浅野が拮抗、朝日では石原氏がリード。浅野氏のようなニューフェイスは、無党派層の支持こそが生命線なのに、この結果はキツイ。

 無党派層を引きつけるには、何らかの「材料」が必要だが、既に何度もテレビ討論が行われているにも関わらず、その「材料」が出せていない。他の石原氏、黒川氏、吉田氏などは、支持するにせよしないにせよ、強烈な個性があるが、彼らに比べると浅野氏は地味である。

 今の段階でこれならば、今後、多少の追い上げはあるにせよ、浅野氏が、石原氏を圧倒するような「材料」が出せる可能性は薄いとみる。

 無党派の支持が伸びないなら、浅野当選は無い。これが、石原当確の根拠である。



 それはそれとして、これまでの情勢を見る限り、この都知事選は、以下のような感じだと思う。

 1.政党支持者にとっては、そこそこ「政党選挙」になっている。
 2.無党派層にとっては、あまり政党を意識しない選挙になっている。

 1番の根拠は、自民支持層の3分の2が石原、民主支持層の半分・社民支持層の8割が浅野、共産支持層の半分が吉田と、政党支持層と候補者が、そこそこ対応する分布になっていることである。

 2番の根拠は、浅野氏が、もともと民主志向の強い無党派層にウケがいまいちなことである。無党派層は、候補者個人の魅力によって投票行動を決めているからであろう。

 ま、当然の結果である。二大政党の候補者選定が、どちらもグダグダだったのだから、無党派層が、政党に魅力を感じないのも当然なのである。

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2007年03月20日(火) | 16:32:21 | トラックバック(0) | 政治

報道2001の世論調査から(3/15調査、3/18放送)


報道2001(3/15調査、3/18放送)
【問1】あなたは次に行われる衆議院選挙では、どの党の候補者に投票したいですか。
      03/15 03/08 03/01 02/22 02/15 02/08
 自民党 18.6% [ 21.6← 24.4← 23.6← 22.4← 19.6 ]
 民主党 15.0% [ 13.2← 13.8← 16.0← 17.2← 20.4 ]
 未決   54.2% [ 55.2← 51.6← 52.2← 51.0← 50.0 ]

【問2】あなたは、安倍内閣を支持しますか。
      03/15 03/08 03/01 02/22 02/15 02/08
 支持   39.6% [ 38.2 ←40.0← 43.4← 39.2← 36.4 ]
 不支持 50.2% [ 50.4 ←47.2← 46.0← 51.0← 52.2 ]

【問4】2016年夏季オリンピックの候補地として東京都が名乗りをあげています。あなたは東京でオリンピックを開催することに賛成ですか。
 YES 50.6%
 NO 41.0%
(その他・わからない) 8.4%

 内閣支持率は、39.6%。ここ6回の調査中4回は、40%弱、50%強というのが続いています。小泉内閣は、40%割れがこんなに続くことはなかった(と思う)ので、それを基準にすると低いな、というのは否めません。

 森内閣を基準にして「まだ高いじゃん」とかいう人がいますが、彼と比べるのは、いくらなんでも間違っている。小渕首相の支持率推移を見てみましょうか。

小渕内閣支持率の世論調査履歴より抜粋
フジテレビ  17.2% 79.8% 3.0% 1998年07月24日
フジテレビ  20.8% 75.0% 4.2% 1998年11月12日
フジテレビ  25.8% 65.4% 8.8% 1999年01月14日
フジテレビ  32.0% 62.2% 5.8% 1999年02月18日
フジテレビ  31.6% 62.4% 6.0% 1999年03月11日
フジテレビ  28.8% 60.2% 11.0% 1999年03月18日
フジテレビ  42.2% 52.8% 5.0% 1999年04月29日
フジテレビ  46.0% 44.8% 9.2% 1999年05月13日
フジテレビ  43.6% 45.0% 11.4% 1999年05月20日
フジテレビ  50.2% 43.2% 6.6% 1999年06月10日
フジテレビ  49.8% 44.8% 5.4% 1999年06月24日
フジテレビ  54.2% 40.6% 5.2% 1999年07月01日
フジテレビ  49.8% 44.6% 5.6% 1999年07月22日

 小渕内閣、最初はメタメタでしたが、政権末期は4割台を維持し、5割を超えたこともあるんですね。そう考えると、安倍首相の4割弱というのは、決して死亡フラグが立ったわけではありませんが、それほど高くもない値です。注意。

 で、もう一つ不安材料は、自民党支持率が18.6%に落ちてしまったこと。松岡大臣の件が影響したのは明らかです。まあ、来週か再来週くらいで20%台に回復する可能性は高いですが、一時期3割台後半を誇っていた支持率が半分にまで落ちたのですから、ちょっと深刻。自民党は、無党派からの票があまり期待できないので、普段の支持率の高低が、そのまま選挙結果に直結してしまうのです。

 一方、民主党は選挙直前に突然支持率があがるため、今の時点で上がった下がったと一喜一憂するのは無意味。無党派層が、選挙時だけ一時的に「民主支持層」に変貌するからです。

※しかし、郵政選挙の時は、逆の事象が現れています。民主は、直前になっても支持率が変わらない一方、自民党支持率は、解散を契機に急上昇。結果は、御存知の通りです。

 さて、オリンピックの件。何とも微妙な結果が出てます。オリンピック自体は素晴らしいイベントだし、それを契機に交通網や施設が整備されるのならば、いいことです。長野オリンピックで長野が破綻したとも聞きませんし、ましてや一千万都市・東京ですから、どういうハコモノや交通を作るのか、しっかりと検討すれば、全体として投資効果が見込める可能性は低くないと思います。

 ただ、せっかく誘致しても、本当に誘致できるとは思えないんですよね。北京との間隔もちょっと短すぎるような気がしますし。誘致にかかる費用は、数十億にも上るみたいですし、それで誘致に失敗したら馬鹿みたいじゃないですか。いくら財政が上向いてきたとはいえ、そんだけ金があるのなら、別のものに投資できないのか、とも思う。

 一部の候補者が叫ぶ「オリンピック何が何でも反対」という輩は、恐らく都民の中では少数派。ただ、「オリンピック絶対にやりたい」というのも少数派。「まあ、オリンピックやれればいいけど、誘致のリスクもあるしなぁ」という微妙な感覚が、上記の微妙なアンケート結果に繋がった、とこんな感じだと思います。

 ま、どちらにせよ、オリンピックは争点になりませんよ。いや、候補者同士では舌戦が繰り広げられるかもしらんけれど、案外、都民の多数派は醒めていると思います。郵政民営化みたいに突然変異するとも思えません。もっと身近なことがテーマになるんじゃないですかね。


2007年03月19日(月) | 21:41:04 | トラックバック(0) | 報道2001の世論調査

不二家 ペコちゃんとは別の新キャラクターは不要

 シリーズ「報道2001の世論調査から」は、明日に回します。


ペコちゃん守れ!不二家の新キャラ構想にファンが反対
 来週中に洋菓子の販売再開を予定している大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)で、イメージキャラクター「ペコちゃん」とは別の、新たなイメージキャラクターを作る構想が浮上している。

 有識者の改革委員会が先月、「新キャラクターを作るぐらいの気概を持て」と助言したのがきっかけだ。これを受け同社は社内に特別チームを設置、新キャラで「新生・不二家」をアピールする狙いだが、ファンの間からは「ペコちゃんに罪はない」と擁護論も出ている。
(略)
 不二家は、若手社員を中心に「キャラクター分科会」を設置。約1年かけてキャラクター戦略を練る方針だ。同社の永森徹・特別顧問も3月1日の記者会見で「ペコは大事に守っていくが、新しい不二家を象徴するような何か視覚的なものが欲しい。ペコに並ぶキャラクターなど幅広く検討中」と話した。
(略)
 ペコちゃん関連グッズを100個以上も集めているという経済アナリストの森永卓郎さんは、「他の企業キャラクターと比べ、長く万人に愛されているという点でペコちゃんは圧倒的な存在。再生記念の限定グッズを発売するなど、ペコちゃんこそ新出発の象徴に掲げてほしい」と提案する。

 無用だ。害悪ですらある。

 現在の不二家は、ペコちゃんの顔に免じて、辛うじてその存在を許されていることを、この経営陣は甘く見ている。「ペコちゃんとは別の、新たなイメージキャラクター」なんかよりも先に、「現経営陣とは別の、新たなキャラクター」を、新経営陣に迎える必要があるようだ。

 私個人で言えば、不二家のニュースを聞いたとき、最初に思ったことは「ペコちゃんは消えて欲しくないな」だった。新聞の不二家バッシングにおいても、ペコちゃんに対してだけは常に同情的である。

不二家 ペコちゃんの57年(読売)
 舌を出すことを禁じられ、シャッターの向こうで春を待つペコちゃんの姿に、老舗はどう応えていくだろうか。
不二家 ペコちゃんを泣かすな(中国新聞)
 一九一〇年に創業した不二家は日本の洋菓子業界の草分けともいえる。五〇年に生まれたキャラクター人形「ペコちゃん」の愛らしい姿とともに、子どもたちに甘い菓子と夢を贈り続けてきた。
雪印乳業の教訓はどこへ/「不二家」問題(東奥日報)
 不二家は日本で初めてシュークリームを売り出すなど、広く親しまれてきた。人気キャラクター「ペコちゃん」でも知られる。そのブランドがこのまま消えるとすれば残念なことだ。
傷ついたペコちゃん/信頼回復に全力を尽くせ(山陰中央)
 同社のマスコット「ペコちゃん」は日本の立体商標権の草分け。商標法の改正を受けて一九九八年に「カーネルサンダース」(日本ケンタッキー・フライド・チキン)や、大隈重信像(早稲田大学)などとともに商標登録された。長い歴史と厚い信用の証しなのだ。
不二家再建 何が変わったか知りたい(信濃毎日新聞)
 ペコちゃんやアンパンマンのお菓子がまた買える−。喜ぶ子どもたちは少なくないだろう。ファンを裏切らない再出発を望みたい。
消費者の信頼裏切った(京都新聞)
大手菓子メーカーで老舗の「不二家」キャラクターで知られる「ペコちゃん」が泣きべそをかいている。

※もうリンクは消えてしまったが、朝日など全国紙も「不二家 ペコちゃんが泣いている」などの社説を出している。

 また、新聞だけでなく、多くのblogなどでも、ペコちゃんを心配する論調が多いかった。2ちゃんねるでもこんなスレッドがある。

 分かるだろう。どんなに不二家のことを「けしからん」と思っていても、ペコちゃんがいるから、不二家に対して非情になりきれないし、ましてや倒産してペコちゃんが見られなくなってしまうことなど、ほとんど誰も望んでいないのである。下のblogなどは、そのことを嘲笑しているが、ただの工業生産物であっても、そこまで多くの人が人間的な愛情を感じてしまう事実がある以上、そのことを軽くみることは、決して許されないのである。

ペコちゃんは、泣かない(時代のウェブログ)
不二家が不祥事というニュースで、「ペコちゃんが泣いている」というフレーズを考案するのに、マスコミ関係者がどれだけの時間を費やしたか推察する。1時間、2時間と知恵を絞って捻り出した文句とは考えられない。10秒もかからず、いわば反射的に出てきたフレーズではないか?
(略)
現実と虚構の区別が付けられないのは子供たちだけでなく、もはや社会全体に広がっている感がする。
単なる工業生産物であるペコちゃんは決して涙など流さない。

 ペコちゃんが、不二家の株価の暴落を食い止めたという見解もある。

「ペコちゃん」人気は不滅 森永もヤマザキも「ほしい」
ペコちゃん人気が会社を支えている
同日には時事通信が「森永製菓、再度支援を打診=『ペコちゃん』ブランド獲得に意欲」の見出しで、不二家からいったんは支援を拒否された森永製菓が、引き続き支援の用意があることを不二家に伝えたことを報じている(森永は結局支援を断念した)。

「ペコちゃん」人気は株式投資家の目もクギづけだ。不二家株は1月11日に事件が発覚して昨年来の最安値で189円まで急落したが、森永製菓や山崎製パンなどの支援先が名乗りをあげたことや、東京・銀座の本社ビルなどの売却資産があることが報じられたこともあって株価もジワジワ戻している。

2002年に牛肉偽装事件などの不祥事が続いて安値で150円にまで売られた雪印乳業が、グループ解体の憂き目に遭ったのと比べると、不二家の場合は“最悪の結果”は避けられている。この現状を、ペコちゃん人気が不二家を支えているとみる個人投資家は少なくないようだ。

そんな個人投資家のプログを眺めると、

「思ったほど下落しないまま、(不二家株は)戻ったな。ヤマザキとの提携がニュースになり今日(2日)は急上昇。やはりペコちゃん人気が会社を支えているな」
「(森永製菓が再度支援を打診の記事で)これは面白いことになってきました。ペコちゃんはどちらにつくのか、森永、ヤマザキの株価も気になりますね。いずれにしてもペコちゃん株は急上昇の予感」
といった記述がみられるのだ。
(略)
いずれにしても、「ペコちゃん」のもつブランド力はすごい。老舗の大手企業のピンチを、子どものか細い腕で懸命に支えているペコちゃんに、不二家の社員は足を向けて寝られないことは間違いないようだ。

 ここまですごいキャラクターは、作りたくとも作れるものではない。マクドナルドの、あの変なピエロみたいなやつ、私が子供の頃からいるけれども、全然、人気が無いではないか。森永や山崎が、目をつけるのも当然なのである。

 しかし、ここまでペコちゃんの恩恵を受けておきながら、不二家が、ペコちゃんの顔に塗った泥を綺麗に洗い流したとは、到底思えない。沢山の客が「おいしいものを食べて満足!」とペコちゃんと同じ表情をするようになってこそ、ペコちゃんの名誉回復がなされるわけだが、現状は全く程遠い。ペコちゃん人気をいいことに、彼女に対するケアを行わないで、新キャラクターにうつつをぬかしていたら、反発を買って当然なのである。例えペコちゃん完全消滅ではないにせよ、ね。

 このような感情論は別にして、実利的な側面から見ても、今の段階での新キャラクター投入は疑問である。「何で、この新キャラクターができたの?」「それはね、不二家に不祥事があったからだよ」という風に、新キャラが不祥事のシンボルとなってしまいかねないからである。新しいイメージどころではない。広島の「あやまちは、くりかえしませんから」でもあるまいし、悪いことはいわないから、新キャラクターを作る手間を、本来の菓子製造の高品質化に振り向けるべきである。


※ちなみに私は、ルックチョコレートが大好きであり、これまでの人生の中で数万円ほど(下手すると十万くらゐ)、ルックチョコレートに投入してゐる。しかし、ルックチョコレートが不二家だつたとは、今回の騷動になるまで知らなかつた。
 ルックチョコレート、お菓子の芸術品なり。ほつぺ落つるが如きチョコレートの甘さ、その甘さを緩和するクリームの仄かなすっぱさ。
 早く、ちゃんとしたチョコレートを供給できるようにして欲しい。

2007年03月18日(日) | 16:15:29 | トラックバック(1) | 社会

統一地方選・国分寺市議選と都知事選

 今日、ポストに生活者ネットのチラシが入ってた。選挙のことは何も書いてないが、統一地方選を睨んだものであることは明らかである。

 内容は、多良けい子さんという人の宣伝で、彼女の言っていることは、納得できるのも結構ある(そうでないのもあるが)。チラシをアップするのは面倒臭いので、ホームページから抜粋しよう。


多良けい子 国分寺市 政策
●認知症〜身近なところで予防策 家族だけで抱え込まない支援体制
●生ごみの資源化で、ごみゼロへ
●次世代にツケを残さない行財政改革

 チラシからも、多少抜粋。

次世代にツケを残さない
 緑をそんなに削って、大丈夫?
 子どもの自立を阻害していない?
 その人らしい生き方支援になっている?
 その借金、何のため?

 これまで私は「ささやかな幸せ」という言葉を用いてきた。その考え方からすると、生活者ネットも悪くないな、と思った。昨日、「ハコモノ作るのを削って、国民の自助努力支援に回せ」と書いたが、その辺のセンスは結構ありそうな人達だし。

 自民や民主には痛い目を見させたい。かといって生活者ネットと考えの近そうな共産は、この前の出来事から、「絶対に入れん」と決めている。

 候補者が全員女性で、男性などお呼びで無い的な雰囲気がプンプンするのは気に入らないが、かといって、男性にこの種の政策のセンスを求めることも出来んしな。今は外交よりも内政のほうが興味あるし、次回の市議選には、(保守系の私には異例だが)生活者ネットを検討するか。

 ちなみに、私はゴミ問題をどうにかして欲しい、と思っている。分別収集の意義は認めるが、私のような面倒臭がりやには、辛い作業なのよ。そもそも、ゴミが出るような商品のパッケージングを止めて欲しい。レジ袋有料化は当然として、肉や魚のパックは嵩張って嫌らしいから、「西友」や「いなげや」に協力してもらえんもんなんかな。それは、この人達(生活者ネット)の能力を超えるかな。

 ところで…

東京・生活者ネットワークとは
ルール1:議員はローテーション
 生活者ネットワークの議員は、最長でも3期12年で交代します。議員を職業化・特権化せず、世代交代を進めることで参加の層を広げます。任期を終えた議員は、市民政治を広げるための活動や地域活動などに、その経験を活かします。

 3期12年か…。


 へ〜。ほ〜。ふ〜ん。


 ねぇ、2期8年じゃ、ダメなの? 何で3期12年なの? いいじゃん、2期8年で。8年あれば、一通りのことができるでしょ。3期12年もやらなくてはならん理由があるの?


 何で、ここまで2期8年と3期12年に拘るのか。それは、どうしても、次のことが思い浮かんでしまうからです。

議員年金(wikipedia)
地方議会議員年金
 受給資格:在職12年
 掛金:加入している共済会により異なる。
 受給額:年額約176万円

 いや、生活者ネットの麗しきルール1が「3期12年」なのは、議員年金のためだとは言いませんよ。い、言いませんとも。

 でも、以前、自民党の人と市議選の話をしたとき、「市議は3期くらいまではやらせたい、議員年金が出るから」と言っておりました。

 そっか〜。自民党も3期、生活者ネットも3期。

 そ、そーですよね、偶然ですよね。一瞬、「生活者ネットも、かっこいいこと言ってる割には姑息だよなぁ」と考えてしまった私のほうが間違っているんですよね。実際、2期以内でで辞める人もいますしねっ。

 なお、生活者ネットの公式ホームページでは3期12年となっておりますが、上記の多良けい子さんのホームページでは、2期8年となっていました。

ネットの議員はローテーション
生活者ネットの議員は、2期8年でローテーションし、次の市民にバトンを渡していきます。(略)当然、今も昔も各地で繰り返されている贈収賄事件等を指してのご意見でもあるでしょうが、きちんと自分たちを自分たちで律する姿勢を政治団体のしくみにしていることに共感してもらえているのだと、実感しています。
 とかく政治の世界は、選挙のための政策など政治家の利権がからみ、本質的な議論が置き去りにされる事が多々あります。

 でも、多良さんのチラシには3期12年とある。どっちなんじゃい!!

 まあ、それでも、ローテーションシステム自体は評価できます。何十年も議員をやっている輩が、「生活者」を名乗って、説得力があるとは、とても思ないし。


 市議選では生活者ネットに入れるとしても、都知事選になると、話は異なる。生活者ネットは浅野氏を推しているが、だからといって、私は無条件に浅野氏に入れたりはしない。生活の中の細々とした問題だけではなく、経済や交通などマクロな視点も要求されるからだ。

 告白すると、最近、浅野氏が微妙に思えてきたんだよね。やたらと「市民」を強調するところ(しかもその「市民」に都外の人がいることを誇らしげに語っている)が、なんか胡散臭い。

 でも、投票するのは、都外の「いわゆる市民」ではなく、「都民」。仮に当選したとしても、「都民」ではなく、「いわゆる市民」向けの政策を多発されたらたまらん。

 なので、東京のことを殆ど知らないと思われる浅野氏よりも、石原氏に勝ってもらって、その代わりに、議会や都民のチェックを厳しくしたほうが、良いような気がしてきたのです。


※中小企業に金を貸すという新銀行東京も、(経営状況はともかく)理念は分かるし、公金じゃないと出来ないことでもあるから、単純にこれを批判するのもどうか、と思う。何らかの対策が必要なのは事実だけれど。

※個人的にはオリンピックは不要と思う。本当に見込みがあるのなら誘致しても良いけれど、カジノみたいな結果に終わるのなら、最初から言わんほうがマシ。誘致だってタダじゃないんだし。

※石原氏が極めて強硬な右翼的発言をするから支持する、という人もいるみたいだが、私は、そのことは全然重視していない。

2007年03月17日(土) | 20:48:32 | トラックバック(0) | 政治

政治ポジションテスト・大きな政府?小さな政府?(ネタバレ注意)

 知り合いに紹介されたので、以下のテストをやってみました。
 政治ポジションテスト(yahoo)

 ネタバレ防止のために、空白行を大量に入れます。続きを読むには、下にスクロールして下さい。







































私の結果
【一回目】
大きな政府・小さな政府では 「−1」(若干大きな政府寄り)
リベラル・保守では、「0」(ニュートラル)
【二回目】
大きな政府・小さな政府では 「+1」(若干小さな政府寄り)
リベラル・保守では、「0」(ニュートラル)

 二回やったのは、それほど大きな意味はありません。ただ、この種のテストは、複数回やると、以前選んだ選択肢と別の選択肢を選んで、違った結果になることがあるので、敢えて二回やった次第です。私の場合、リベラル・保守では共にゼロだし、政府の大小も平均すればゼロですね。

※別の選択肢といっても、「同意する」と「同意しない」というような、全く相反する選択ではない。「同意する」と「やや同意する」というような、方向性は同じで程度の差に帰する程度のものである。


↓結果が出た後の解説です。
【大きな政府】
あなたは政府が公共事業・経済規制・社会保障などを積極的に行うことが、国民に幸福をもたらすという考え方を持っているようです。しかし「大きな政府」の場合、税金が高いことや、規制が煩わしい面も受けいれねばなりません。
【小さな政府】
あなたは政府が行う公共事業や社会保障などを抑制し、同種の民間サービスを受けるほうが、国民により多くの幸福がもたらされるという考え方を持っているようです。しかし「小さな政府」の場合、その種の民間サービスが存在しないところで暮らしていたり、裕福でない人たちはサービスを受けられず、格差が広がる現実を受けいれねばなりません。

 政府の大小というものが、このように簡単に割り切れれば、世話ないよなぁ。

 2ちゃんねるを見ると、「昨年の郵政選挙で、小泉に投票しながら、今、格差批判をしている奴は馬鹿」みたいなレスを見かけます。確かに、小泉前首相は新自由主義の権化といってよいでしょう。

 でも、小泉首相の民営化方針や改革を支持している人は今でも多いと思われます。一方で年金選挙みたいに、小泉首相が負けた選挙もあります。「新自由主義でなかったら、即、社会民主主義」みたいな二者択一の発想って、本当に正しいんでしょうか? 何で「両者の良いところ取りをして欲しい」と考えないんでしょうか?

 こういうと、それぞれの原理主義者の方から、「そんな一貫性の無い政策などダメだ」と言われそうです。

 でも、アメリカみたいな新自由主義一辺倒だって、北欧みたいな社会民主主義一辺倒だって、問題点は露出していますよね。イギリスの「第三の道」みたいに、両者の良いところ取りをしたことで成功した例もあります。「良いところ取り」の批判をするより先に、まず、原理主義の「原理」のほうを磨き上げて欲しいものです。


 私が言いたいのは、大きい政府vs小さい政府、新自由主義vs社会民主主義を対立させることに、それほど意味は無いのではないか、ということです。

 ・かけるべきところには、しっかりと金をかけよ。そうでないところは財政再建を。
 ・民営化や市場競争はOK、ただしセーフティネットは整備して。

 これが、おそらく多数の国民の意思だと思います。政府の大きさを競うのではなく、メリハリのある政治を望んでいるのです。

 次のページに面白い言葉が載っています。

財政(政府)の役目と現代日本経済
中身的にも土建型ケインズ国家から環境・福祉型ケインズ国家への転換が重要でしょう。

 「土建型ケインズ国家」「環境・福祉型ケインズ国家」。

 失われた十年において、政府は「財政出動」で、なんとか景気を回復させようとしたが、従来の方法論では限界があった。これまでの「土建型ケインズ国家」では、税金を食い潰す割には、一部の人が潤うだけで、経済全体の活性化には繋がらない。それどころか、そのハコモノの維持のために、無駄金を払わされる。小泉前首相が5年間も政権を維持したのは、このことが国民のコンセンサスになったからでしょう。

 そのため、近年は、積極財政をするのにも、その内容が問われることとなりました。地域の見栄に巨大なハコモノを作るくらいなら、その金の一割で良いから、(例えば)託児所を作ることに回せ、となるわけです。単純なバラマキを欲しているのではなく、人々の自助努力をサポートするような方面に金を回して欲しいのです。こんな考えも、「環境・福祉型ケインズ国家」に含まれるでしょう。

 ある程度の再分配機能は必要です。東京は地方無しには成り立たないし、企業は労働者無しには勝ち残れないからです。強者の理屈は、話半分に聞いておかないと、弱者が倒れてしまう。ただ、その再分配機能につけ込んで、国からの多額の予算を散財したり、働いてもいないのに金よこせ、というような"弱者貴族"に対しては、厳しい処置が必要です。

 また、民営化が適した部門とか、下らぬ特殊法人は、躊躇無く民営化すべき。何が何でも官営にしていたら、官に都合の良い所にしか金が回らず、「本当に金をかけねばならぬところ」には全然金が回らないからです。それに、日本人は民間のほうが良い仕事しますしね。これまで官営ということに胡座をかいて、民間でやっている努力さえ行わないでいたくせに、民営化の話が出だすと「官営じゃないとグローバルなサービスレベルを維持できない」というのでは、官営の意義を疑問視されても当然です。

※もちろん、政府を全部門、民営化しろ、という話ではない。上のサイトにあるが、「官がすべきことは官で」でOK。ただその範囲が昔より狭くなってきているのは確か。


 何か、まとまらない文章になってしまってすみません。要するに、単純に、大きな政府・小さな政府という一次元の対立を持ち出すだけでは、国民の本当の意見は見えてこない、ということです。

 私の考えるところ、国民の本当の意見は「将来の不安を解消して欲しい」ということだと思います。そのためには、一見、矛盾するようですが、財政再建も格差是正も両方必要。幸いなのは、日本人の多数は、自助努力の精神に富んでいる、ということ(底辺層でさえ、強盜や物乞いは少なく、過酷な低賃金労働か、または親元で生活している。生活保護など受けているのは僅か…まあ受給基準が異常に厳しいからでもあるが)。ここを上手くサポートしてやれば、案外切り抜けられるかもしれない。


1.不要部門の切り捨て
  ↓
2.捻出されたリソースは、国民の自助努力をサポートする方向
  (雇用や子育て)に振り向ける。
  ↓
3.国民の収入が増えバラマキは不要に。増税政策をとらずとも税収アップ。
  ↓
4.一層の財政健全化
  ↓
5.将来への不安を解消

というようなコース。政府の大小で言えば、基本的には「小さな政府」路線ですが、2番だけは、「大きな政府」的になっています。しかし、この2番は「福祉の額が少なくて済む納税者の育成」を掲げたものであり、財政健全化、政府を小さくするためのキモの部分なのです。ここを疎かにしては、労働者がスポイルされ、長い目で見ると市場にも良くない。ただ、最近の自民党は、この2番を軽視している節があるので、格差問題で色々と突っ込まれるわけです(かといって、市場優先を掲げるわけでもなく…一体、何がしたいんだ?)。

 このあたりの微妙な感じが、冒頭のテストでは「大きな政府」的と見られて、結果、両者が相殺されて、私の場合、(二回平均で)ゼロになったのでしょう。まあ政府の大小で座標を決められたら、そうなるのは仕方無いのかもしれませんがね、国民の考えていることは、そうそう単純ではないと思いますよ。実際、テスト結果の内訳も+1か−1が多く、両極端は非常に少ないですしね(特に無党派層は)。



 ちなみに、以前、流行ったPolitical Compass。

 更ながら、The Political Compass

 私は、経済的指標-6.88、社会的指標-3.44であり、極左と判定されています。


2007年03月16日(金) | 21:37:58 | トラックバック(0) | 未分類

政治をあきらなめい! 浅野史郎さんと都政を変える勝手連・国立・有志(都知事選)

 本日の話題は、blog移行後、初の「ネット発」伝統ネタです。

 都知事選・浅野史郎候補の勝手連のビラを、国立駅前で手に入れました。

 私が見かけた限り、配っていたの人は三人おりました。東西書店前に女性二人(多分若かった)、信号を挟んで、男性一人。

 私はそれが都知事選関連のビラとも知らず、スルーしようとしたのですが、向こうが身体の姿勢を変えてまで、こっちにビラを突き出してきたので、ついつい受け取ってしまったものです。

 見たら、都知事選の浅野候補のビラでした。さすが「いわゆる市民」の本場だ、行動が早い(「プロ市民」という言い方は、もう手垢が付きすぎているので、「いわゆる市民」に表現を変えました)。そう言えば、上原国立市長も、浅野候補のハートに火をつけた人の一人だしね(そう言えば、例のマンション関連で、東京都と国立市はあまり仲が良くなかったな)。

 ビラをスキャンしましたのでアップしましょう。

浅野史郎候補国立勝手連ビラ