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今の状況は「逆郵政選挙」か?

 どうも当blogは、最近、政治方面へ偏向している感じがします。大型選挙がある度に燃えてしまい、それが終わると燃え尽きてしまいます。ギャンブルも宝くじも一切やらない私としては、「ギャンブル的な楽しみ」を与えてくれるのは選挙くらいしかないのです。投票所に向かうことさえなかった前世紀とは、あまりの変わりように、我ながらビックリです。

 今の状況は、「逆郵政選挙」。


  1. 国民の意識が低いのを良い事に、国民に説明できない行動をする。

  2. 選挙が間近になって、突然そのことが問題にされ、逆風状態に突入。

  3. その後、大慌てで対策を打ち出すも、1が響いて、なかなか国民から聞き入れてもらえない。

  4. 党の言うことが二転三転、対立政党は一気に攻め入る。

  5. 選挙大敗北


 大体、現在は、4番の前半の状態かな。

 しかし、郵政選挙と今回とで、大きな違いが一点あります。

 郵政選挙のときの主役は、一にも二にも小泉首相その人でした。あのときの自民党候補者の後ろには、小泉首相の背後霊が立っていた、というくらい、異様な雰囲気がありました。

 しかし、今回の主役は誰でしょうか。民主党の小沢代表とは思えない。やはり、問題を掘り起こしてきた長妻昭議員ということになると思います。

 長妻議員は、郵政選挙で敗北し、比例復活した人。郵政選挙時の小泉首相に比べると、随分、立場的にはショボいです。しかも野党なので、出来ることといえば限られている。

 しかし、そんなショボい立場の一議員の働きが、議会で多数を持っている与党を激震に陥れてしまうのだから、やはり政治というのは分からない。

 今回の長妻議員の功績は、やはり年金問題ですが、それに加えてもう一つ。「野党の存在意義を国民に知らしめた」というのがあるのではないでしょうか。

 現政権の監視は、当然、野党中心の仕事だと思います。しかし、細かなスキャンダルばかり追及することに、どこまで意義があるのかというと、それは大層怪しい。

 しかし今回の年金問題は、腐敗の程度著しく、また国民生活に直結しているにも関わらず、それまで表沙汰にならなかった。そんな問題を引っ張り出してきて、国民の目の前に明らかにしたのだから、それはやはり評価せなばならん。やはり、一党だけで長くやっていると、仮に与党に悪気はなかったとしても、批判精神が薄れて監視が甘くなり、現場レベルは、どんどん腐敗していくものだと痛感しました。


 民主党幹部は、この功績を「満塁ホームラン」と評価していたくらいだから、参議院戦略は、長妻議員を最大限に活用することになるのでしょう。

「1人区」に吹く風は:07参院選・鹿児島/3 年金問題 /鹿児島
 3年を経て再び吹いた年金の風。陣営は、年金問題を追及した長妻昭衆院議員の応援も計画。最大限に活用する構えだ。

 実際、テレビには長妻議員が出まくっており、国民からの認知度は急速にアップしている感じがします。ようつべ(youtube)に、多数の動画がアップされています。

 Search Results for “長妻”

 こんなのにも長妻議員は出演しています。
 愛川欽也パックイン・ジャーナル(年金問題ドロ沼化)

 このように引っ張りだこの長妻議員でありますけれど、正直、幹部が何をやっているのか、さっぱり見えない、というのが、また民主党らしいところ。

 特に間抜けなのが、菅代表代行か。

民主若手、菅氏の「オヤジギャグ」阻止へ必死
 民主党の菅直人代表代行が、来月に迫った参院選で、年金問題をアピールする寸劇を披露しようと党内に提案。その内容が社保庁にちなんで社保“鳥”を登場させるものと判明し、若手議員らは「おちゃらけている場合ではない」と中止に追い込もうと必死だ。

 「参院選の遊説で寸劇をやりたい。その劇には鳥が登場するんだけど、何の鳥だと思う?」

 ある党内の会合で参院選の切り札を提案した菅氏。出席者らが首をかしげると、両手を羽のように動かしながら「社保鳥っていうんだよ」。ある若手議員は「思わず、ずっこけそうになった。オヤジギャグで受けをねらうようなテーマではないのに」とため息をつく。

 国会では、同党政調会長代理の長妻昭議員が年金記録紛失問題を追及し続け社会問題化。参院選の最大の争点となるのは間違いなく、同党にとっては、与党を過半数割れに追い込む大きな武器だ。それだけに菅氏の“奇策”に、党内からは「長妻議員がこつこつ追及してきた努力が水の泡になる」との懸念の声も。

 菅氏は国会閉会後にも党内で寸劇のお披露目会をする考えのようだが、「会期が延長されれば、お披露目会も延期になる。それまでに寸劇をやめてもらうように説得を続ける」(若手議員)という。

 対立陣営を、ちょっと捻ったやり方で批判しよう、というところは、まさに菅さんの思考回路全開状態。年金で風が吹いて満悦状態なんでしょうけど、これはやはり若手議員の言うほうが正しいと思うよ。

 民主党議員・候補は、長妻議員はじめ年金専門議員から、レクチャーを受けて、いつでもどこでも、長妻議員と同じような話ができるようにしておいたほうが良さそう。それは小沢さん、鳩山さん、菅さんも同じ。

 もっとも、小沢さんとてサボっているわけではない。

農村票争奪 ビラ200万枚
 一方、民主党の小沢一郎代表は昨年から、参院選で勝敗のカギを握る1人区の行脚を続けてきた。小沢は岩手県奥州市に田んぼを持ち、毎年、相当量を市場に出している。コメづくりの現場を知っていることを「売り物」にしている。

 小沢代表といえば、ドブ板選挙で有名ですが、それを日本全国でやっている感じ。まあ、表には出ず、影で動くのは、いかにも小沢さんらしいやり方か。分からなくはないけれど、気味が悪くない、といえば嘘になる。




 与党の責任転換記事の補足。

参院選 新風景〜「突風」の中の攻防(1)年金争点 自民に戸惑い
 5月29日、自民党本部6階の会議室。党年金問題緊急対応委員会の第1回会合は重苦しい空気に包まれた。前日には、松岡利勝農相(当時)が自殺した。

 沈黙を破ったのは、中川秀直幹事長だった。

 「年金問題に関する自民党のビラを作り、民主党の菅直人代表代行の責任を追及していこう。これで反撃できる」

 青木幹雄参院議員会長も「6月2〜3日に青年局主催の街頭演説を全国で行うことにしている。それに合わせて、ビラを配れるようにしてほしい」と同調した。

 菅は、基礎年金番号の導入を閣議決定した時の厚相だった。菅を名指しで攻撃するビラの作成には、政府・与党への批判の矛先をかわす狙いがあった。

 第1弾のビラは、1日の党役員連絡会で了承され、全国の党組織に配布された。だが、党内からは「責任逃れをしているようで、参院選にマイナスだ」との声が上がった。ビラを「お蔵入り」にする組織も相次ぎ、党執行部は修正版の作成を余儀なくされた。

 自民党は安倍政権発足時に、世論対策を一元的に企画・立案しようと広報戦略会議を発足させた。中川幹事長や二田孝治広報本部長らがメンバーとなり、首相官邸からも、広報担当の世耕弘成首相補佐官が随時出席している。PR会社「プラップジャパン」の社員も加わり、情報発信の方法を助言している。

 だが、年金ビラの作成は、党幹部の協議で決まり、広報戦略会議では十分な議論ができなかった。関係者は「PR会社の意見も聞かず、場当たり的な対応になってしまった」と漏らす。

 以前、あのビラは、中川幹事長が下っ端に作らせたものだろうという推測を示しましたが、やはり、そうだったわけですね。あのセンスは、中川幹事長以外には考えられませんよ、やっぱり。

 ネットでは、ビラ作成者は片山さつき議員ということになってます。でも彼女は、広報部長として実務を担当していただけなのだと思います。別に私は片山氏の肩を持つつもりはありませんが、批判は、やはり黒幕である中川幹事長に向けるのが筋です。党の幹部がやらせているものなのなのに、あんなビラを作らせられ、説明させられている兵隊さんを叩いて批判した気になっている掲示板利用者やブロガーが哀れに思えてなりません。

 上の「ようつべ」で大村議員がメタクソですが、支持が得られる筈も無い与党の方針を説明しろというのだから、支離滅裂になるのも仕方がありません。悪いのは幹部のやり方なのに、馬鹿を見るのは下っ端。これは国会議員レベルでも、厳然として存在する社会の法則なのです。


 その他

「1人区」に吹く風は:07参院選・鹿児島/3 年金問題 /鹿児島
 ビラは、「基礎年金番号」制度を導入した際の厚労相は菅直人代表代行などと攻撃したものだ。県連の宮路和明会長は翌日も川辺町でのあいさつで、菅氏や社会保険庁関連の自治労に攻撃の的を当てた。
 だが、反撃は功を奏さなかった。それどころか「責任のなすりつけではないか」と、党内外で反発を招く。結局、菅氏の「攻撃ビラ」が加治屋氏の集会で配られたのはわずか1日だけ。今、出回っているのは、党本部が作り直した、菅氏の名が載ってない第2弾だ。
 3年を経て再び吹いた年金の風。陣営は、年金問題を追及した長妻昭衆院議員の応援も計画。最大限に活用する構えだ。



太田・公明代表「菅氏、小泉氏、坂口氏、みんな悪い」
 公明党の太田代表は16日、千葉県鎌ケ谷市で街頭演説し、年金記録の管理問題について、元厚相の小泉前首相や民主党の菅直人代表代行、公明党の坂口力元厚労相の名前を挙げ、「みんな悪い」と指摘した。ただし、「(基礎年金番号の)制度を設計したのは菅氏、施工したのは小泉氏、内装・電気工事をしたのが坂口氏。菅氏が悪いのは当然だ」と述べ、菅氏の責任が最も重いとの見方を示した。

 一方、自民党の石原伸晃幹事長代理は16日、民放のテレビ番組に出演し、菅氏や小泉氏に加えて元厚相の丹羽雄哉・自民党総務会長の名も挙げ、「厚相だった人もしっかり責任を取ることを考えなければ、なかなか信頼回復できない」と述べた。

 ただ、ここ数日は、さすがに責任論は下火になってきたように思えます。抽象的な責任論よりも、国会の会期延長や、法律の通過など、目の前の案件を処理するのに、精一杯なのでしょう。

 問題は、国会が終了して一段落した後、再び、この責任論を持ち出してくるかどうか。

テーマ:政治 - ジャンル:政治・経済

2007年06月21日(木) | 00:42:42 | トラックバック(1) | 政治

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