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今後の政局予想

 …という風に、当blogでは、この半年間、安倍自民党叩きを中心に展開してきたわけですが、選挙も終わり、いつまでも彼らを叩いているわけにもいかないので、別の話題も取り混ぜることにしましょう。

 興味あるのが、今後の政局です。

 まず、参議院第一党になった民主党。

 彼らは、安倍自民の迷走で、アンチ自民票と俄民主支持者をを取り込み、勝利したわけですが、民主党という政党が評価されたわけではありません。ただ、これまでの民主党のウィークポイントだった「政権担当能力」について、安倍内閣のほうが勝手に落ちてきてくれたので、条件がイーブンになったわけです。そうなると、「現在進行形で、政権担当能力の無さを露呈している安倍首相」よりは、「未知数」である民主党のほうに票が集まるわけです。

 このように、民主は敵失で勝った側面が大きいのですから、彼らにとっての急務は、いかに「政権担当能力」への期待感を高めるか、ということ。そのために、やらねばならぬことは3つ。
  1.参議院で、民主党の独自カラーを見せること。
  2.党内の結束を高めること。
  3.他の野党との結束を高めること。

 1に関しては、色々と手を打っているようだ。他党や無所属を取り込んで、参議院の運営を安定させようとしているし、参議院への独自法案提出や、国政調査権の発動などで、民主党カラーというものを打ち出そうとしている。

 参議院で全て反対して国会を機能不全に陥れる、という手法も考えられないことはないが、これは核兵器と同じ。核兵器は用いることに価値があるのではなく、カードとして温存し、相手を牽制することに真の価値があるのである。

 民主党も、「核兵器」をすぐに用いる考えはなく、自民に「核兵器」をチラつかせ、実績を積み上げる方針であるようだ。この辺をソツなくこなせれば、次回総選挙で比較第一党の座くらいは、手にすることができるかもしれない(政権交代のためには、更なる大きな実績が必要だが)。

 しかし、心配なのが2。まぁ、今は選挙に大勝して、小沢氏の求心力が高まっているし、憲法改正問題の話も後退しているから、党内が割れる、という雰囲気は無い。

 しかし、民主党は伝統的に党内抗争が盛んで、何度も代表が引きずり下ろされてきた。そして、そのような抗争を見る度に、民主党というのは、何とも安定感の無い政党で、政権を任せるのは不安、という印象を国民に与えてきた。民主党が頼りなく見えるのは、政策以前に、このような抗争優先の体質によるところが大きい。今後、民主党が危機に陥るとすれば、やはり、このような「脆さ」を露呈してしまうことだと思う。個々の問題では論争があって然るべきだが、それが党内抗争に発展するような事態は避けねばならぬ。

 まぁ、そんなことは、私がいちいちここで言うまでもなく、本人達が一番知っているのだろうし、やっと念願の政権交代への道筋をつけつつあるのだから、小異を捨てて大同につく大人の態度でいく。多分いくと思う。いくんじゃないかな。ま、ちょっとは覚悟しておけ。

 そして3。これが一番難しい。これについては、次の記事参照。


対民主強まる政策要求 社民『憲法9条守って』 国民新『民営化延期を』
 民主党単独では参院で過半数に届かないことを見越し、社民、国民新両党が民主党へ政策要求を強めている。民主党にとって簡単にのめないものもあるが、さりとて野党共闘に亀裂を生じさせるわけにもいかない。民主党はこの板挟みに苦しむことになりそうな気配だ。

 なかなか一筋縄ではいかなそう。展開次第では、保守票を失ってしまう可能性もある。まず、憲法改正は、テーブルにも載せないだろうが、イラク特措法をどう処理するかが、最初の山場となろう。

◇      ◇      ◇      ◇


 負けたほうの自民党。今日買った文春に、石破氏の安倍退陣論が載っていた。石破氏はテレビ出演もして、安倍批判をしている。

 

 石破氏の言うことは全くの正論で、隣で苦しい言い訳をせざるを得ない渡辺さんがちょっと可哀想になる。しかし、石破氏の言うことは、全党的な広がりには欠けるし、「派閥内で説得して、ダメなら仕方がない」程度の考えらしい。「加藤の乱」の失敗例もあるし、石破氏が大軍を率いて倒閣する、という動きは考えにくい。

 一方で、安倍氏は、続投する気マンマン。今の時点で安倍氏が退陣していないのなら、もう、退陣するのは、総選挙で負けたときしかないと思う。

 ただ、自民党内には、解散を恐れる雰囲気が充満している、という。議席を減らすのは明らかだし、300議席と強行採決の反動で、議席減の幅はかなり大きくなりそうである。だから、安倍氏を、ニッチもサッチもいかないような状況に追い込むことは考えにくい。そんなことしたら、マジで解散してしまうから。小泉前首相の手法を、未熟な形で受け継いでいるわけだから、そこは保証していい。

 紆余曲折はあるももの、最終的には、筋書き通り、内閣改造は行われ、しばらくは安倍政権が続く。

 ただ、マスコミがこのまま黙っているかというと、そんなことはありえない。新内閣に対し、スキャンダル探しをするに決まっている。スキのある人にはどんどんつけ込んでくるのがマスコミの性なのだから。

 このとき、「探しても探してもスキャンダルは見つからなかった」というのが、一番良いが、どうも安倍さんは状況を自分の都合の良いように解釈する悪弊があるから、身の上調査も甘いものとなり、結局はスキャンダルが出てきてしまうとみる(或いはマスコミが半ばでっちあげる)。このとき、安倍首相はいかに対応するかが、鍵となる。民主党は参議院の国政調査権・証人喚問などのカードを持っているから、これまでのような「法律に則ってちゃんとやってます」では済まなくなる。マジで「お友達」ではなく、あるべき対応を助言してくれる「ブレーン」が必要となる。そういう組閣をできるかどうかが勝負。特に、官房長官には経験豊かな古株を置くべきだろう(福田再登板も悪くない)。

 結局、次の内閣改造の結果が、安倍政権の死命を決することになる。これが悪いと、結局は同じ問題が起きて内閣は死に体になる。そうしたら、さすがに自民党議員も解散を覚悟する。逆に、人事が上手くいけば、しばらくは持ちこたえることができ、任期間近まで解散は行われない(国民からの支持を得られるかは知らんが)。


 内閣のスキャンダルを「安倍氏本人が悪いのではない」と擁護している人がいる。しかし、人事はトップの最大の責務といってもよい事柄である。正しい人事を行うこと、そして人材を上手に活用することこそが、組織の生命線なのである。それができないトップは、無能の烙印を押されても仕方がない。そんなことは、会社に勤めている人なら、わからない筈はないと思うんだが。

 たびたび私は、安倍首相の「トップとしての資質」を問題にしてきたが、「人材の有効活用」というものも、その「トップとしての資質」のなかに含まれるべきであろう。しかし現実は、「有効活用」どころか、「自殺者」を出してしまった。赤城大臣は晒し者状態。柳沢大臣や久間大臣などの発言の如きも、もとを質せば、およそ適材適所とは程遠い人事に遠因がある。これを、個々の責任に帰してしまっては、一体、何のためのトップなんだ?ということになる。それならば、最初からトップをやらなければ、責任も問われることは無いんだしさ、楽でいいじゃん。

 安倍首相は、小泉首相と色々比べられるところが大きいが、最大の違いは、人事というものの考え方なんだと思う。

 あぁ、結局、安倍批判になってしまった。安倍続投前提で、自民党の今後を語ろうとすると、結局は、安倍首相の資質に行き着いてしまうのは仕方がない。退陣してくれるなら、話題もそっちに移るから、安倍首相のことは忘れることができるんだけれども。

テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

2007年08月05日(日) | 01:43:17 | トラックバック(0) | 政治

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Author:あいふる
30代、男、一応社会人

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