昼休み終わらんとする時、職場のテレビで「安倍首相が辞意を表明」と伝え、あまりの唐突さにのけぞった。テレビは昼休み終了後も5分間はつけっぱなしになり、情報の確かさを確認した。
参議院後、私は、以下のように述べた。
一方で、安倍氏は、続投する気マンマン。今の時点で安倍氏が退陣していないのなら、もう、退陣するのは、総選挙で負けたときしかないと思う。
ただ、自民党内には、解散を恐れる雰囲気が充満している、という。議席を減らすのは明らかだし、300議席と強行採決の反動で、議席減の幅はかなり大きくなりそうである。だから、安倍氏を、ニッチもサッチもいかないような状況に追い込むことは考えにくい。そんなことしたら、マジで解散してしまうから。小泉前首相の手法を、未熟な形で受け継いでいるわけだから、そこは保証していい。
紆余曲折はあるももの、最終的には、筋書き通り、内閣改造は行われ、しばらくは安倍政権が続く。
ただ、マスコミがこのまま黙っているかというと、そんなことはありえない。新内閣に対し、スキャンダル探しをするに決まっている。スキのある人にはどんどんつけ込んでくるのがマスコミの性なのだから。
このとき、「探しても探してもスキャンダルは見つからなかった」というのが、一番良いが、どうも安倍さんは状況を自分の都合の良いように解釈する悪弊があるから、身の上調査も甘いものとなり、結局はスキャンダルが出てきてしまうとみる(或いはマスコミが半ばでっちあげる)。このとき、安倍首相はいかに対応するかが、鍵となる。民主党は参議院の国政調査権・証人喚問などのカードを持っているから、これまでのような「法律に則ってちゃんとやってます」では済まなくなる。マジで「お友達」ではなく、あるべき対応を助言してくれる「ブレーン」が必要となる。そういう組閣をできるかどうかが勝負。特に、官房長官には経験豊かな古株を置くべきだろう(福田再登板も悪くない)。
結局、次の内閣改造の結果が、安倍政権の死命を決することになる。これが悪いと、結局は同じ問題が起きて内閣は死に体になる。そうしたら、さすがに自民党議員も解散を覚悟する。逆に、人事が上手くいけば、しばらくは持ちこたえることができ、任期間近まで解散は行われない(国民からの支持を得られるかは知らんが)。
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う〜ん、当たった部分とそうでない部分があるな。結局、改造後の内閣でもスキャンダル出まくりなのは当たった。スキャンダルに耐えられなければ、内閣は長くないのも当たった。官房長官に古参がなったのも当たった。
でも、ここまでポッキリいってしまうとは、思いもしませんでした。スキャンダルで一人辞めた後、国会開会直前に辞めてしまうなんて…(しかも解散ではなく辞職)。
私は、特措法の期限が切れる直前あたりが山場だと睨んでいたんですがね。
◇ ◇ ◇ ◇ 辞任の理由・キッカケに「小沢さんが会談に応じなかった」ことが挙げられているが、他人を持ち出して、自分の立場を述べるクセは相変わらずだな、と思う。拉致問題に対する功績は認めるものの、あのとき、シンガンス関連で菅氏を攻撃した旨味が忘れられないのかもしれぬ。与党で首相をするよりも、少数野党の党首に向いているタイプだったような気がする。
◇ ◇ ◇ ◇ どうも、新たな総裁選は、麻生氏と福田氏の一騎打ちで決まりらしい。しかも、福田氏優勢らしい。私も福田氏でいいんじゃないかな、と思う。
読売は、社説で
自民党総裁選 政策と資質を見極めるべきだと述べている。しかし、今回の総裁選に関する限り、政策などどうでもいい。資質のみが問題にさるべきである。そうすると、福田氏のほうが有利だろうな、と思う。
「政策などどうでもいい」と書いた。私は大手新聞ではないから、いちいち綺麗事を並べる必然性など感じないのである。
ただ、これは「政策を疎かにしろ」ということではない。自民党がやらねばならぬ課題は既に決まっているのだから、政策は大きな論点にならず、課題解決能力があるかどうかが焦点、という意味である。
その課題とは
<内政>
1.改革を進めること
2.改革の影に光をあてること
3.年金/医療など福祉の建て直し
4.税制改革
<外交>
4.自衛隊国際貢献関連
5.北朝鮮拉致問題関連
6.中国に毅然とした態度をとりつつ、友好関係も保つ
といった感じで、特に自民党として方針変更が必要なものは、無い筈である。
ただ、その中で論争がありそうなのは、5番の北朝鮮関連。膠着したまま強くつっぱねるのか、交渉再開のためにこちらが折れるべきか。ステレオタイプな見方をするならば、麻生氏なら前者、福田氏なら後者となるのだろうか。
また4番の税制改革は、消費税の扱いが最大の焦点になる。この点に関しては議論が可能だが、所詮は各論の話である。
あと、勘違いされそうなのが、1番と2番の関係。自民が参議院惨敗したことで生れた勘違いが「国民は小泉改革を否定した」というもの。郵政選挙の結果に我慢ならぬ人達が、大惨敗を「無かったことにしたい」と思いたいがため、安倍首相の敗北を、そのまま小泉氏にまで拡張したものであろう。
しかし、安倍首相の支持率推移をちゃんと見据えていれば、そんなことはありえないことがわかる。安倍首相は小泉氏の後継者と見られたからこそ、最初の支持率が高かったし、以降の支持率下落は、造反議員の復党、閣僚の不祥事、年金問題の対応ミスをキッカケとして引き起こされたことは明らか。「改革の影」の影響は、かなり重く見積もっても、一人区でいくつか議席を持っていかれた、という程度のものであろう。
つまり、国民の多数は、改革には賛成である。しかし一方で、改革により生れた影には光をあてたり、セーフティネットを構築することなどもやって欲しい。そういうことなのであって、日本の体制を小泉以前に戻すことが望まれているわけではないのである。
で、現在の自民党議員の大多数は「改革」を掲げて勝利しているわけだから、1番をチャラにすることはありえない。ただ、2番について、これまで軽視されがちだったから、そっちもちゃんとやっていきましょう、という話。この辺が、改革自体を否定する国民新党などとは一線を画す部分である。
勿論、細かいところでは色々考え方の違いもあろうが、大筋ではまとまっていると思われる(参議院選の総括もしているわけだし)ので、そこから先の政策議論は、各論に入ってからでも充分に間に合う。むしろ、今は、自民党の危機なのであるから、「首相の資質」のほうが大きくものをいうのである。また、自衛隊国際貢献関連は、誰が首相でも、3分の2再可決しか方法はないわけだが、いかに再可決を上手くやるか、という点でも「首相の資質」は大切な問題である。
福田氏に関しては、また今後。
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2007年09月15日(土) | 11:54:34 | トラックバック(0) | 政治