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政界混迷で注目浴びる「ネット政談」 人気ブロガー「やってられないわ」断筆宣言 衆院山口2区補選での惨敗を経て、政府・与党は歳入関連法の衆院再議決に踏み切った。その直後の各種世論調査では福田内閣の支持率がさらに低下して20%前後となっており、政党支持率は民主が自民を上回る傾向が顕著となった。
内閣支持率が3割を切ると危険水域に入ると解説されていたのが、つい1カ月ほど前。危険水域どころか、カウントダウンが始まりそうな気配さえする。
小泉純一郎元首相は再議決の日、衆院本会議場で「まあ、総選挙をやったら自民党は100議席は減らすだろうな!」と叫んだそうだが、福田首相がいくら解散・総選挙を先延ばししても、政権交代の可否と是非をめぐる論議が活発化していくことは止めようもないだろう。
その「是非」を考察してきた雪斎氏は、民主党の日銀総裁・副総裁人事をめぐる対応について「次から次から『別の理由』を持ち出しては、不同意にしている」と喝破し、第二次世界大戦中の日本軍がガダルカナル作戦やインパール作戦で「兵力の逐次投入」の愚行を犯したことになぞらえて「不同意理由の逐次投入」と指摘していた。
ぐっちーさんも、「政治のためには中央銀行および世界経済が犠牲になってもしかたない、というのが民主党の考え方だということだけはよくわかった」と、代案を示さない民主党を厳しく批判している。
かんべえさんは、ねじれ現象の下での国会の混乱について「『民主主義のコストだ』『二大政党制への生みの苦しみだ』などという人もいますけど、正直、あほらしくてついていけませんな」。突き放した言い方だが、国民の多数は同様の見方をしているのではないか。
一方、福田内閣や自民党政治に厳しい視線を向けるクレイジーパパさん(http://shopworld.cocolog−nifty.com/blog/)は、「内閣総辞職、総裁選で国民の関心をひきつけ、首相の顔をすげ替えて総選挙にのめば自民党は不死鳥のごとく復活する。そのように親分衆が考えているとしたら、時代錯誤もはなはだしい」と、かなり先読みしている。
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人気ブロガーのことはどうでもいいが、あり得る意見がコンパクトにまとまっているので、この記事を利用することで、現在・今後の政局について、自分の見方を示したい。
確かに、民主党のやり方は幼稚である。幼稚も幼稚、こんな幼稚なやり方を押し通そうとする民主党に、政権運営能力があるのか?という疑問は、消えることがない。
しかし、なんつーか、非常に歯切れの悪い言い方になってしまうんだけれど、「民主党は幼稚だ!」と批判する気力も起きないんだな(積極的に持ち上げるつもりもないけど)。それは、対極の自民党も、同じくらい、いやそれ以上にダメ過ぎるので、「この与党にして、この野党」という呆れた感想しか持てなくなっているのですな。
このヤキモキした気分の出所をもう少し分析してみよう。
民主党のやり方の幼稚な例としては、例えば、以下のようなことがある。
・日銀総裁の件
・ガソリン等の暫定税率の件
これらを単独で見るならば、確かに民主党の対応はメタメタであり、自民党のほうに利がある。「政治のためには中央銀行および世界経済が犠牲になってもしかたない、というのが民主党の考え方だということだけはよくわかった」という意見は当然である。
しかし、不思議なことに、この当然の意見をせせら笑う自分がいるのである。「中央銀行および世界経済」とやらが、そんなに大事なの?www 一度、「犠牲」にしてみたいもんだwww。どこまで影響があるものなのか、どこまで政府が困るものなのか、一度、この目で見てみたいwww。
極めて不謹慎であることは分かっている。「世界経済」がダメになったら、自分だけでなく世界中に影響があるのも分かっている。にも関わらず、何故、こんな気持ちになるのだろうか。
まず一つには、「どうせ、落着くところに落着くんだろうから、タカをくくって、無責任なことを言い放っている」ということがある。まぁ、本当に破局が目の前にあったら、上のようなことは言えないよね。
でも、それだけぢゃない。いくらタカをくくっていたからって、上のような感想は、かなり厭世的な気分になってないと、持てるものではない。普段の私だったら、民主党を批判したに違いないのだ。
結局、次のようなことではないかと思う。
この混乱を招いたのは誰か。それは直接的には、民主党である(新総裁の提案の度、訳の分からぬイチャモンをつけているのだから)。しかし、本質的には自民党に責任がありはしないか。
道路にしろ、年金にしろ、放漫財政で、バランスシートを無駄に拡大して、その割には、そこからのリターンが得られない(かもしれない)のに失望した国民が、前回の参議院選で自民党を第一党の座から引きずり降ろした。その結果、日銀人事に必要な参議院の同意が得られずに、今回の混乱が起こっている。
結局、これまでの自民党の失政に不満が溜まっているのだ。だから、いくら民主がメタメタであっても、自民党の肩は持てないのである。確かに民主は駄々っ子だが、それに対して、いかにも自民党が大人の政党であるかのように扱うのが、面白くないのだ。日本を今日の状態にしたのは自民党に第一の責任があるのに、民主党の駄々っ子ぶりに話が転化・矮小化されるのは、日本のためにならない。
ということで、民主もダメだが、自民はもっとダメ。どうせ、誰がやっても国民の生活が上向くことは無いんだから、(影響が限定的である限りは)いくらでも混乱すればいいだろ。少しは痛い目を合わせないと、などと思ってしまふのである。
◇ ◇ 暫定税率の件も然りである。確かに自民党の言う通り、財政に穴が空くことは、かなりヤバいことである。でも、次のような悪魔の囁きを止めることができない。
「どうせ、財政に穴が空いたところで、影響する人は一部なんでしょ? 実際に、穴を空けてみれば、具体的に、どういう影響があるのか検証できていいんじゃない?」
おそらくは、暫定税率で集めた金の使い道には、緊急性の低い道路等もかなり含まれている筈である。これらを、是が非でも今年中に着工する理由は、
- もう決めてしまったことだから、途中で取りやめにすると、多大な影響(特に建築会社と、財源で豪遊している人達)がある。
- 一度、取りやめを認めると、恒久的に取りやめとなる可能性が出てきて、自分のやりたい事業がやれなくなる。
などである。
どちらもその通りである。暫定税率の復活で、多くの自治体の長は、安堵のあまり、涙がちょちょぎれるほどであろう。
しかし、多くの世論調査では、過半数が「暫定税率にノー」である。暫定税率を廃止したからといって、そんなに生活が向上するわけでもない(多くの家庭では、月数千円レベルの節約に過ぎないであろう)。暫定税率廃止には混乱が伴うことも、多くの自治体の長が不安を抱えていることも、国民は知っている。
にも関わらず、最終的には、アンケートの「暫定税率廃止」に賛成するのだ。これは、「税金は安いほうがいいから」という、単純な問題ではあるまい。
道路建設の問題は道半ばである。小泉政権でも、建設費用の削減は達成したが、道路の要不要の見直しは(最終的には)されていない(筈)。それどころか、財源の運用が「マッサージチェア」など、かなり放漫になされている事実も明らかになった(※下記参照)
※マッサージチェアそれ自体の代金は微々たるものなので、これに怒る国民を「感情的」とする向きもあろう。しかし、ゴキブリが一匹いたら、その家には他に30匹いるものと認識せねばならぬ。マッサージチェアの背後に、財政に対する放漫な意識を読み取らないほうが、どうかしていると私は思う。借金に苦しんでいる人が、高価なステーキを食べていても「たかが数千円のことだから」で済ませられるわけがない。「そういう意識だから借金がなくならないのだ!」と叱りとばすのが当然であろう。
にも関わらず、この放漫な運営や意識に対し、充分な検討がなされぬまま、再可決で暫定税率は復活した。福田首相は、近い将来に、道路の一般財源化をを打ち出しているが、この期に及んでも、自民党内の道路族は、反対の活動をしている。多くの国民にとって、今の与党は「吸血コウモリ」のように捉えているであろう。
こういう状態だから、暫定税率に無条件に賛成する人は少ないし、私のように、「一度廃止してみて、その影響を検証してみよう」と考える人間がいてもおかしくない。こんなに自治体の長が困っているのに、暫定税率の復活に賛成者が少ないのは、有権者が目先のお金に釣られているからではない。政府に、お金を使い方を見直させるための、確信犯的な意識があるのだ。今回は3分の2特権で、暫定税率は復活したが、こんなことが可能なのは、長くても来年までである。
2008年05月05日(月) | 23:41:58 | トラックバック(1) | 政治